『アンサンブル』の三角関係から目が離せない! 思わず心揺さぶられる松村北斗のしぐさ

『アンサンブル』の三角関係から目が離せない

 第2話まで放送を終えた異色のリーガルラブストーリー『アンサンブル』(日本テレビ系)。早くも弁護士という設定が目立たなくなるほど、三角関係が盛り上がりを見せている。

 第1話で、恋愛はコスパとタイパが悪いと、恋愛を遠ざける“現実主義”の主人公・小山瀬奈(川口春奈)の前に現れた理想主義者の弁護士・真戸原優(松村北斗)。婚約破棄によって揉めるカップルの互いの弁護人として出会った2人だったが、第2話では真戸原が瀬奈の弁護士事務所に転職してくることに。瀬奈は真戸原の指導係を命じられる。

 第1話の最後で、瀬奈は恋愛から距離を置くきっかけとなった宇井修也(田中圭)と再会。第2話でも偶然出くわした2人は食事の約束をするが、食事の際、宇井が妻と娘と思しき相手と一緒にいるのを見た瀬奈は、思わず逃げ出してしまう。さらに、瀬奈の母・祥子(瀬戸朝香)が宇井と瀬奈の再会を画策したかのようなシーンや、真戸原の過去に関する伏線となるシーンも気になるところ。宇井と真戸原の事情や過去、瀬奈の心の動きによって、三角関係がどう進展するのか目が離せない。

 ドラマが放送される前は、どれくらいのバランスでリーガルとラブが描かれるのだろうかと思っていたが、だいぶラブ要素が強い展開だ。とはいえ、リーガル要素は決して無駄になっていない。第1話では結婚式場、第2話ではラブホテルと、恋愛や結婚が絡む案件を担当しているため、カップルではない瀬奈と優がやむをえず一緒に訪れることで、互いをなんとなく意識してしまうという展開になっている。事件を解決するわけではないが、その場に行って確認することが求められるのは、弁護士ならではと言えるだろう。

 また、共に依頼人の思いに応えようと試行錯誤する過程で、2人が徐々に惹かれ合っていく様子も描かれている。瀬奈が案件として扱うカップルの問題によって気付きをもらうというよりも、弁護士を一つの仕事として、その中で育っていく恋心を描きたいというねらいが見える。リーガルものというよりも、お仕事恋愛ドラマという表現が近いのかもしれない。

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