窪塚愛流、『御上先生』で“カリスマ的存在”へ変化の予感 父・窪塚洋介との共通点も
![窪塚愛流、『御上先生』でカリスマ化の予感](/wp-content/uploads/2025/02/20250207-mikami-kubodukaairu-01.jpg)
日曜劇場『御上先生』(TBS系)は学園を主な舞台としたドラマなだけあって、次代を担う若い才能たちが勢揃いしている作品だ。子役期から俳優としてのキャリアをスタートさせた者がいれば、アイドルグループ出身者、未来の朝ドラでヒロインを務めることが内定している者、デビューしてからまだ間もない新星まで、とにかく粒揃いである。そのようなドラマなのだから、視聴者ごとに気になる俳優がいることと思う。そして多くの方が気になってしょうがないのが、窪塚愛流なのではないだろうか。
松坂桃李が主演を務める本作は、まったく新しい学園ドラマだ。物語の主人公は文部科学省のエリート官僚・御上孝(松坂桃李)。この彼が、官僚派遣制度によって名門校・隣徳学院の3年生の担任になることに。そうして生徒たちとともに、日本の教育現場を侵す腐敗した権力に立ち向かっていくさまを、力強い筆致で描き出すものなのである。初回から「日曜劇場」らしい骨太な展開が続き、主演の松坂の力演をはじめ、若手俳優陣の好演もじつに頼もしい。キャリアを問わず、さすがはこの座組の一員になることができた面々だ。
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そんな『御上先生』で窪塚が演じている次元賢太は、クラスのムードメーカー的な存在だ。社交的な人懐っこい性格の持ち主で、誰からも愛されるキャラクターである。“誰からも”というのには、もちろん私のような視聴者も含まれている。明るくて雄弁な彼に対し、誰もが好感を抱いていることと思う。窪塚の等身大でピュアネスな演技はとてもチャーミングだ。技術で魅せるのではなく、ただただ本作の世界観の中で、次元賢太というひとりの人間としてがむしゃらに“いま”を楽しもうとしているように思える。その姿がチャーミングなものとして私たちの目には映るのだ。
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彼の父親があの窪塚洋介だということは、すでに広く知られていることだろう。彼らは“親子”というだけでなく、いろいろな共通点があるようだ。俳優活動をスタートさせた時期はほとんど同じだし、『御上先生』の賢太はPCスキルに長けたキャラクターだが、かつて父の洋介も学園を舞台としたドラマ『GTO』(1998年/カンテレ・フジテレビ系)で、パソコンを使いこなす菊池善人という天才的な人物を演じていたのだ。同世代の俳優が揃う中で、ひときわ個性的な役どころを任うあたりなども共通点だといえるのではないだろうか。