中山忍が中山美穂さんから引き継いだ“想い” 『日本一の最低男』に込められた姉妹の絆

香取慎吾が主演を務める『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(フジテレビ系/以下、『日本一の最低男』)の第5話に、中山忍がゲストとして登場する。
本作には毎話ゲストが登場し、彼ら彼女らが演じるキャラクターたちの存在が、大なり小なり物語の展開に影響を与えてきた。“日本一の最低男”を演じる香取と中山は、いったいどのようなやり取りを繰り広げるのだろうか。

『日本一の最低男』は、人生の崖っぷちに追い込まれた“日本一の最低男”こと大森一平(香取慎吾)が、義弟の家族と生活をともにするうち、やがて社会を変えていこうと奮闘していくことになる新しいホームドラマだ。シングルファザーである義弟の小原正助(志尊淳)は、仕事と家事・育児の両立に限界を感じ、義兄の一平を頼ることに。かつて不祥事を起こしてテレビ局を追われた一平はこれを利用してイメージアップを図り、政治家になって社会的な再起を目論んでいる。が、思いがけず小原一家との間に愛情が芽生えてきた模様。いま特別な家族のカタチが生まれつつあるところだ。
そんな本作で中山が演じる鮫島ふみは、正助が働く「フォーピース保育園」の新園長という役どころ。この園長といえば、もとは園田美奈子という人物が務めていた。ところが役職の転換があったらしい。そうなのだ、これを演じる俳優がこの世を去ってしまったからだ。もともと「フォーピース保育園」の園長を演じていたのは、少し前にこの世を離れた中山美穂さんだった。そんな彼女のポジションを引き継いだのが、実の妹である中山忍なのだ。

かつての園長である園田美奈子は、正直に言って味気ない役どころだった。何かと正助に仕事を押しつけ、早く自分の子どもたちの元へと帰りたい彼をなかなか離してくれない人物で、少しばかり記号的な存在だったといえると思う。しかし、正助が仕事と家事・育児の両立に限界を感じてしまう原因の一部ではあったはずだから、園田美奈子という人物の今後の動向に、さらにはこの物語の主人公である一平との絡みに、期待していたものである。