“日韓合作”がトレンドとなった2024年の背景とは K-POP発のシナジーが映像業界にも波及?
2024年は日本と韓国の映像業界が一層近づいた年だった。この流れは2025年以降もきっと続いていくことだろう。
2024年の日韓共演と言えば『Eye Love You』(TBS系)を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。ドラマ『わかっていても』や『無人島のディーバ』など話題作に出演したチェ・ジョンヒョプが二階堂ふみとの恋愛ドラマに出たのだ。もちろん過去にも日韓俳優の共演はあったが、韓国ドラマやK-POPの人気が再燃している今だからこそ、日本を舞台にしながら、韓国ドラマの魅力も含んでいるというハイブリッドさ含め、日本ドラマを普段から視聴している人はもちろん、韓ドラファンからも注目を集めたのだろう。
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一方、Prime Videoで配信された『愛のあとにくるもの』には坂口健太郎が韓国チームに参加。原作は辻仁成とコン・ジヨンの共著で、ドラマの製作陣も日韓合同で構成された。坂口がプロモーションで出演した韓国のバラエティやYouTubeの番組も目に留まることが多かった。筆者は2024年の釜山国際映画祭で行われたNetflixシリーズ『さよならのつづき』の舞台挨拶に参加したのだが、周りの人たちが坂口が登場すると大きな歓声が沸き上がっていたことから、韓国にも坂口ファンが多くいることを肌で感じることができた。
さらに、ドラマ『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)にはキム・ムジュン、映画『スマホを落としただけなのに〜最終章〜 ファイナル ハッキング ゲーム』にクォン・ウンビなど多くの共演が見られた。
少し遡ってみると、K-POPでは『PRODUCE 48』『Girls Planet 999:少女祭典』など日韓を含むグローバルなオーディション番組も世の中を席巻し、TWICEを筆頭にaespa、LE SSERAFIM、ILLIT、IVE、BABYMONSTER……といった日本人を含むグローバルグループが国境を超えて活躍することが当たり前になった。筆者は韓国語を学ぶ中で、韓国のエンタメに興味を持つようになったが、特に日本人が韓国で活躍していることを知ってから、彼女たちの動向を追い求めるうちに、のめり込むようになっていった。そういった意味でも、日韓共演はお互いの文化に触れる良い機会であり、新しい視聴者層を取り入れるチャンス。それぞれの特徴や技術を掛け合わせることで、相乗効果を生み出し、より良いものを作り上げることもできるだろう。