“日韓合作”がトレンドとなった2024年の背景とは K-POP発のシナジーが映像業界にも波及?

“日韓合作”がトレンドとなった2024年の背景

 そしてもうすぐ迎える2025年にもたくさんの日韓共演作品が待機している。1月2日に控えているのはTBSの新春スペシャルドラマ『スロウトレイン』。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のチュ・ジョンヒョクが松たか子、多部未華子、松坂桃李、星野源と共演する。

 フランス映画『Les Émotifs anonymes』を原作とした日韓合作によるシリーズ作品(タイトル未定)もNetflixにて配信が予定されている。月川翔が監督を務め、小栗旬、中村ゆり、赤西仁、そして『ビューティー・インサイド』で上野樹里と共演したハン・ヒョジュが共演する本作。監督・俳優以外では、セット・ロケーション・衣装、編集、音楽、企画・制作は韓国側のスタッフが務めることが決定しており、お互いの文化、そして原作要素をどのように取り込むかに期待が高まる。

(左から)小栗旬、ハン・ヒョジュ、中村ゆり、赤西仁

 さらに、菅田将暉が出演したことでも話題になった『寄生獣 −ザ・グレイ−』のヨン・サンホ監督は、エグゼクティブプロデューサー/脚本を務める最新作『ガス人間』で小栗旬と蒼井優を起用。1960年公開の日本映画『ガス人間第一号』のリブートとして、Netflixと東宝が初めてのタッグを組みドラマ化する。現代の技術と国際的な視点が加わることで、原作の持つ独特な世界観にどのように新しい命を吹き込まれるのか。

 そのほか『海街チャチャチャ』のキム・ソンホと『ムービング』のコ・ユンジョンが福士蒼汰と共演する『この恋、通訳できますか?』、『グランメゾン・パリ』にも出演する2PMのオク・テギョンと磯村勇斗の『ソウルメイト』、『今際の国のアリス』森井輝プロデューサーと『今、私たちの学校は...』イ・ジェギュ監督の共同作品など、期待作のニュースも続々と発表されている。

『ソウルメイト』(左から)オク・テギョン、磯村勇斗

 日本のテレビ番組や街でもK-POPが当たり前に流れ、韓国では日本の音楽やアニメのファンが非常に多い。お互いの文化が生活に馴染んできた今だからこそ、次のステップとして共演や共同制作することに意味があるのではないだろうか。すでに日韓で活動している俳優やクリエイターは今後どのような飛躍を見せるのか、そして公開が決まっている作品の完成度も気になるところ。それぞれの良いところを補い合い、たくさんの人の心を打つ作品が生まれることを願いたい。

■配信情報
『愛のあとにくるもの』
Prime Videoにて、見放題独占配信中
出演:坂口健太郎、イ・セヨンほか
©2024 Coupang Play All Rights Reserved

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる