【アニメ】神回・オブ・ザ・ウィーク
神回3連発! 動の『ウィストリア』、静の『マケイン』、飛び道具の『貼りまわれこいぬ』
毎週、「ほとんどの作品を観ている」アニメライター・はるのおとによる週刊連載「【アニメ】神回・オブ・ザ・ウィーク」。8月19日から8月25日に放送された分から注目の“神回”をピックアップ!(編集部)
放送中の『クレヨンしんちゃん』8月31日放送回がホラー特集で、二本立てのうち1本は小説『変な家』の作者・雨穴が脚本を手がけ、声優として出演もするそうで。こういった予告ホームランをする作品は期待を高めさせてくれて大好きなのですが、筆者はとにかくホラーが苦手なので来週の当連載で触れられるかどうかは怪しいところ。
というわけで、今回は普通のアニメの神回を紹介します。
年間トップクラスになるであろう戦闘シーン『杖と剣のウィストリア』第7話
今期の戦闘シーンだとまさに先週の山内重保さん絵コンテ/演出による『戦国妖狐 千魔混沌編』第6話や、『逃げ上手の若君』や『【推しの子】』第2期などが印象的。しかし『ウィストリア』第7話のそれは、目を見張るようなすさまじいものでした。
『杖と剣のウィストリア』は魔法をまったく使えない少年ウィルが、魔法学院で冷遇されながらも持ち前の剣技と強い気持ちで戦っていく物語です。ここ数話は魔導大祭という大会が行われており、第7話ではそのクライマックスとしてウィルと氷魔法を遣ういけ好かない優等生のユリウスによる戦いの決着が描かれ……るのですが、その描写が度肝を抜かれるレベルですごかったのです。
キャラクターがよく動いたり、声優さんが熱演したり、タイミングよくオープニング曲が流れたりもそうではあるものの、今回は特にカメラワークがよすぎて「え、そんなふうに見せるの!?」という描写の連続でものすごい迫力に。
これまでの話でも本作の作画のよさは随所で感じられましたが、今回はちょっとケタ違い。2024年トップに挙げる人もいるのではないでしょうか。このエピソードだけ観てもそのすごさは伝わるはず(だし、話も王道なのでノリでわかるでしょう)なので、未見の方もこの機会にぜひ。