奥平大兼、宮世琉弥、窪塚愛流ら新世代に注目! 2024年に20歳新成人を迎える俳優たち 

2024年に20歳新成人を迎える俳優たち

窪塚愛流(2003年10月3日生まれ)

『ハピネス』©嶽本野ばら/小学館/「ハピネス」製作委員会

 奥平同様、『最高の教師』で注目を集めたのが、クラスメイトの栖原竜太郎役を演じた窪塚愛流だ。ひょうひょうとしており立ち回りが抜群にうまく、誰とも角が立たずどのコミュニティにもすんなり溶け込めてしまう。自分の個性との付き合い方が上手く、周囲と同化はしていないが、自分の大事な部分は誰にも譲り渡すことなくパーソナルスペースを確保したまま他人と一緒にいることができる。しかし、本能的に面倒を回避して誰とも摩擦を起こさず過ごしてきたことに、少しの寂しさも感じているかのような栖原の中に起きる変化を、自然に見せてくれた。

『最高の教師』の中でも際立った存在感 窪塚愛流の“まっすぐ”な決意に釘付け

切れ長の涼し気な目に、すらりとした高身長。窪塚愛流だけが持つ独特の佇まいに思わず心を奪われた。衝撃の最終話で幕を閉じたばかりの『…

 『あのときキスしておけば』(テレビ朝日系)では、父親が自分の憧れの漫画家の魂と入れ替わりをしてしまう不思議な現象に見舞われる息子役を担っていた。窪塚の動じない雰囲気は、突拍子もない設定の作品の世界観にもよくマッチしていた。

 3月には出演映画『ハピネス』の公開も控えており、ここからまた窪塚のさまざまな表情が見られそうで期待は高まるばかりだ。

日向亘(2004年3月18日生まれ)

 全5話ながらも多くの視聴者を虜にしたのは『君となら恋をしてみても』(MBS/以下『なら恋』)で主演を務めた日向亘だ。『なら恋』では誰に対しても分け隔てなく世話好きで真っ直ぐな高校生・山菅龍司役を熱演。江ノ島での日常の中で龍司が転校生の海堂天(大倉空人)と惹かれ合っていく様子を丁寧に紡ぎ、まるで自然の移ろいかのように見せてくれた。龍司の眼差しからは誰のこともどんなことも拒絶することなく一度耳を傾けてみよう、受け入れてみようとする人としての豊穣な素地が滲み、彼が眼差せばそこがもう日向になるような温かさと安心感が終始存在した。また、日向は、2023年12月22日に最終回を迎えた『うちの弁護士は手がかかる』(フジテレビ系)で、愛嬌たっぷりなパラリーガル・岩渕亮平役を好演していた。

日向亘&大倉空人、『君となら恋をしてみても』にかけた想い “お互いでよかった”場面も

世話焼きな同級生と甘えたがりな転校生の2人が出会い、“君となら恋をしてみても”と心からお互いを想い合う。  累計10万部を突破…

 人懐っこい役どころはもちろんだが、『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)では、医学部志望のクールでドライな一面もある高校生・和真役を演じ、そこから一転、大河ドラマ初出演作となった『どうする家康』(NHK総合)では、血気盛んな戦国屈指の人気武将・真田信繁役を体当たりで演じ、最終話の印象的なシーンを飾った。父・昌幸(佐藤浩市)と向き合うシーンでも、あの重厚感のある佐藤浩市の存在感にも霞むことなく対峙し、圧倒的なインパクトを残した。

 既に独自の歩みをたのもしく邁進する彼らの、これからのさらなる飛躍に目が離せそうにない。

■公開情報
『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』
3月8日(金)全国ロードショー
主演:奥平大兼、鈴鹿央士、山下リオ、小倉史也、花瀬琴音、斉藤陽一郎、唯野未歩子、冨樫真、山田キヌヲ、薬丸翔、夏生大湖、岩本晟夢、徳留歌織、杉山ひこひこ、村上航、胡桃のあ(ぶいすぽっ!)、 西間木冠、味元耀大、和田聰宏、古舘佑太郎、三浦誠己
監督:古厩智之
脚本:櫻井剛
企画・プロデュース:広井王子
製作:サードウェーブ/ハピネットファントム・スタジオ
制作協力:吉本興業
制作プロダクション:ザフール
配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会
公式サイト:https://happinet-phantom.com/play/
公式X(旧Twitter):@play_2024_movie

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