『うち弁』“くらあん”コンビの前に立ち塞がる吉瀬美智子 安達祐実の再登場にも期待

“くらあん”の前に立ち塞がる吉瀬美智子

「間違って同じものを買ってしまったので、特別にあげてもいいですよ」

 ツンとした態度でそう言った杏(平手友梨奈)から蔵前(ムロツヨシ)がもらったぬいぐるみは、なんとこの世に一つしかないプレミア付きのものだった。どうやら蔵前がこのキャラクターを好きらしいと知った杏が、これをプレゼントしたいがためにおそらく熾烈だったであろう争奪戦を勝ち抜いたのかと思うと、かわいすぎて転げ回ってしまいそうだ。杏にとって蔵前はそこまでしたい特別な存在になったのだ。蔵前と杏のコンビ、通称・くらあんは、今や信頼しあった最強コンビとなりつつある。

 それでも蔵前は前職に、というか笠原梨乃(吉瀬美智子)に未練がないわけではないよう。家には写真も賞をもらった時のトロフィーも残ったままだ。11月24日放送の第7話で蔵前は、なんとその笠原と仕事で関わることになる。

 吉瀬美智子演じる笠原は、圧倒的なルックスと天才的な演技力で瞬く間に芸能界を席巻し、すぐに人気を盤石なものにしたが、人気が上がるにつれ、異性関係、酒癖など私生活での問題が仕事にも影響するようになっていた。そんな折、撮影現場でたまたま自分の近くにいた蔵前を新人マネージャーと勘違いした笠原は、無理難題を次々と押しつけるが、これまでのマネージャーにはなかった機転の早さ、細やかな気遣いに感動し、蔵前を自分のマネージャーとして採用することに。それから30年かけて笠原と蔵前は日本のトップ女優という地位を確立した。いよいよ2人の夢だった海外進出を……というタイミングで、突然、笠原は蔵前を解雇したのだった。自分勝手な行動をしたにもかかわらず、予告映像で笠原は久しぶりに会った蔵前に向かって「感謝してるのよ」と言っている。いくらなんでも蔵前のことを振り回しすぎである。

吉瀬美智子、『うちの弁護士は手がかかる』で初の女優役に 初共演のムロツヨシを振り回す

10月よりフジテレビ系にて放送がスタートするムロツヨシ主演ドラマ『うちの弁護士は手がかかる』に吉瀬美智子が出演することが決定した…

 これまで吉瀬が演じてきた役は一言で言うならば「清く、正しく、カッコいい女」が多い。特に『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)で演じた喜多見七海は同僚に信頼され、頼りにされている飛行機のパイロット。喜多見は定期の視力検査をクリアできず、乗務停止処分を受け、一度はパイロットを続けることを諦めようとするが、先輩や後輩、空港の清掃員の人までもにパイロットを続けるよう励まされ、復帰を決意していた。それに比べ、今作の笠原では人によって態度を豹変させるような裏表がはっきりした嫌な女だ。しかし、どこか自分を突き通すかっこよさも感じてしまう。初の女優役について吉瀬は「初めて演じるキャラクターなのでワクワクしています」とコメントを寄せており、その楽しんでいる様子が演技を通して伝わってくる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる