『おっさんずラブ』続編の鍵は“コミカルさ”？　田中圭×吉田鋼太郎×林遣都の再集結に期待

　2024年1月期のテレビ朝日系金曜ナイトドラマ枠で『おっさんずラブ-リターンズ-』が、放送されることが決定した。本作は、2018年に放送された連続ドラマ『おっさんずラブ』5年ぶりの続編で、田中圭、吉田鋼太郎、林遣都が再集結する。

　2016年に深夜の単発ドラマが話題となり、2018年に連続ドラマ化された『おっさんずラブ』。2019年には『劇場版 おっさんずラブ 〜LOVE or DEAD〜』として映画化、さらに同年には、航空業界に舞台を移したパラレルワールドドラマ『おっさんずラブ-in the sky-』が放送された。その人気は地上波だけにとどまらず、配信、グッズ、書籍、イベント、海外リメイクなど、様々な二次的エンターテインメントで日本中に社会現象を巻き起こした。

　『おっさんずラブ』は、結婚したいのに全然モテない、33歳のポンコツ独身サラリーマン・春田創一（田中圭）が、ある日突然、ピュアすぎる乙女心を隠し持つ上司の黒澤武蔵（吉田鋼太郎）と、同居しているイケメンでドSな後輩・牧凌太（林遣都）から告白されるという純愛ラブストーリー。最初はぐいぐいアプローチしてくる黒澤や牧を全力で拒んでいた春田。だが、彼の頭の中からはいつしかピュアすぎる男たちの存在が離れなくなっていた。次第に春田は「“常識”で考えたらありえない、でも“常識”ってそもそも何……？」「“人を好きになる”って何……？」と自分の気持ちと向き合っていくことになる。

　一旦、牧と春田は付き合うものの、今度は牧が「春田が選んだパートナーが男性である自分でいいのか？」と思い悩んでしまい、別れることに。春田がひどく落ち込み自堕落な生活をしていることを知った黒澤は、春田を献身的に支え、機を見計らって、プロポーズ。その場の雰囲気に流されるように黒澤のプロポーズを受けることにした春田だが、結婚式当日、教会で愛を誓うその瞬間、ようやく“本当の気持ち”に気付く。黒澤は「行け！」と春田の背中を押し、号泣しながら牧のもとにやってきた春田は、「俺と結婚してください！」と横断歩道越しに愛を叫んだのだった。

　『おっさんずラブ-リターンズ-』は、こうしてドタバタしながらも「伝説の愛」を描いた“初代”『おっさんずラブ』の続編。あれから5年経った今、コロナ禍を乗り越えて、3人がどんな日々を送っているのかが描かれる。

　男性カップルの日常を描いたドラマとしては、10月よりシーズン2の放送も決定している、西島秀俊と内野聖陽のW主演ドラマ『きのう何食べた？』（テレビ東京系）がある。この作品は、シロさん（西島秀俊）とケンジ（内野聖陽）が囲む食卓がひとつのキーポイントとなっている。