『何曜日に生まれたの』明らかになったバイク事故の真相 “現在編”ですいはどう動く?
すいたちの高校時代に、自分の多感な時期を重ね合わせた人も多いことだろう。若い頃はどうしても思い込みが激しく、ちょっとしたことで傷ついたり舞い上がったり、その結果、過ちを犯してしまうことも。大人になってある程度、物事を冷静に捉えられるようになった時にそれを後悔する。痛くて、むず痒く、恥ずかしい。誰もが思い出したくもないその記憶を、ずっと背負ってきたのがすいだ。そんな彼女を公文は白いキャンバスに例え、「色とりどりに塗りつけられて、自分の色も見失い、次第に息もできなくなった」と語る。その言葉通り、すいはみんなの思いを一身に受け止めた。家から出られなくなってしまったのも、過呼吸になるのも痛いほどに分かる。それでも誰一人恨むことなく、もう一度会いたいと思えるすいは、彼女が思っているよりもずっとずっと強い。
そんなすいの強さに公文、ではなく三島公平(溝端淳平)は惹かれていったのだろう。しかし、すいがみんなに実は彼が恋人ではないことを打ち明けた瞬間、公平は“消え”、代わりに公文が“現れる”。すいに優しく微笑みかける公平と、冷たい視線を送る公文。まるで同一人物とは思えない2つの顔を溝端淳平が巧みに使い分ける。どの瞬間から公平の顔になっていたのか、改めて第1話から見返したくなった。
久美(シシド・カフカ)曰く、悪魔との契約によって誕生したという冷酷な天才・公文竜炎。そんな彼が生み出したのが、代表作『死にたがる彼女を1000回救う』だ。死にたがるアガサと、彼女を救うアンディキムの物語。すいが「アンディキムの仕事をなくさないように毎日命がけなのかも」と語るアガサと同じ名前、同じ髪色の少女(白石聖)がラストには登場した。今回で“過去編”は終了し、次週から“現在編”が始まるとも言える本作。悠馬と瑞貴(若月佑美)が離婚する一方、公文への恋心を自覚したすいがどんな行動に出るのか、目が離せない。
■放送情報
『何曜日に生まれたの』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:00〜放送
TVer、ABEMAにて、地上波放送終了後見逃し配信
TELASA、U-NEXTにて、第1話~最新話まで見放題配信
出演:飯豊まりえ、溝端淳平、井上祐貴、YU、若月佑美、片山友希、濱正悟、早見あかり、シシド・カフカ、陣内孝則ほか
脚本:野島伸司
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー:南雄大、松原浩、柴田裕基、難波利昭
制作プロデューサー:奈良井正巳
演出:大塚恭司、岩本仁志、松原浩
音楽:福廣秀一朗
主題歌:The Hollies「Bus Stop」
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ
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