『何曜日に生まれたの』複雑な人間関係に巻き込まれていく飯豊まりえ 片山友希の存在感も

『何曜日に生まれたの』謎に満ちた登場人物

「人間は恐ろしい。ストレスの9割は対人関係です」

 変人で人との関わりをできうる限り避けて生活を送る作家・公文(溝端淳平)。しかし、なぜ彼は自身の作品で“人間”を描こうとするのか。それは人間が恐ろしくも面白い生き物であることを誰よりも知っているからではないだろうか。

何曜日に生まれたの

 すい(飯豊まりえ)もまた長年、“コモリビト”として自分の世界に閉じこもってきた。『何曜日に生まれたの』(ABCテレビ・テレビ朝日系)第4話では、この物語に必要な役者が出揃い、満を持して外界に飛び出したすいが10年前から続くこじれ切った複雑な人間関係に巻き込まれていくこととなる。

 高校時代にすいと共にバイク事故に遭った雨宮(YU)と、すいが密かに想いを寄せていた江田(井上祐貴)、そしてすいの親友で現在は江田の妻である瑞貴(若月佑美)が揃ったディナー。そこにもう一人招待されていたのが、すいや瑞貴と一緒にサッカー部のマネージャーを務めていたリリ子(片山友希)だ。

何曜日に生まれたの

 前話でも化粧品会社で常務を務める雨宮の秘書として登場したリリ子。彼女は自他共に認める雨宮のストーカーで、学生時代から彼のことを一途に想い続けている。雨宮の子供を産みたいと言いながらも、スキンシップは苦手。そんな彼女とすいは指先を合わせる映画『E.T.』のポーズでわかり合っていた。

 リリ子を演じるのは、『ムチャブリ!わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)では松田翔太演じるカリスマ社長の秘書役、『Get Ready!』(TBS系)では警視庁特務捜査課の刑事役を演じていた片山友希だ。一見普通だが、どこか抜けている役を演じてきた片山。本作でも摑みどころのない雰囲気で変わり者のリリ子を演じ、私たちの興味を引きつける。

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