橋本環奈に聞く、第一線で活躍し続けられる理由 「自分の中にきちんと芯を持つこと」

橋本環奈、“現場づくり”で意識していること

 2022年に公開されたホラー映画『カラダ探し』で主演を務めたことも記憶に新しい橋本環奈が、ジャニーズWESTの重岡大毅と共にW主演を務めた『禁じられた遊び』で再びホラー作品に挑んだ。初タッグとなった中田秀夫監督の意外な素顔や関西人が集まった“明るくて楽しい撮影現場”など撮影時のエピソードをはじめ、ホラーならではの演技の難しさや第一線で活躍し続けられる秘訣について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

中田秀夫監督は「いじられたほうが輝くタイプ」

ーー昨年公開された『カラダ探し』に続いてのホラー映画主演となりましたが、撮影を振り返っていかがですか?

橋本環奈(以下、橋本):ホラー映画だからなのか、逆に撮影は明るく楽しくという感じでした。俳優陣も私以外、ほとんどが関西人だったんです。重岡(大毅)さんをはじめ、(ファーストサマー)ウイカさん、新納(慎也)さん、堀田真由、倉悠貴くんもそうでした。本当に楽しい現場でしたね。

ーーホラー映画はどうしても暗いイメージが纏わりつきますが、現場では正反対だったと。

橋本:全然違いました。ホラーのダークな感じとはかけ離れた感じで。重岡さんはよく喋ってよく笑うし、ウイカさんはめちゃくちゃおもろいし……私もずっと笑っていました。あんなにおしとやかな仲睦まじい夫婦を演じているのに、休憩時間中は「ほな」とか「せやから」とかめちゃくちゃ関西弁で、まるで夫婦漫才を見ているかのようでした(笑)。

ーーメイキング映像とか見てみたいですね。

橋本:そうですね! 絶対に面白いと思います(笑)。

ーー重岡大毅さんとは今回初共演となりましたが、共演してみていかがでしたか?

橋本:お互い人見知りとかが全くないんですよね。最初にお会いしたときも、初対面のちょっと緊張感のある感じが全くありませんでした。息子役の(正垣)湊都くんとの撮影が多かったんですけど、ずっと一緒に遊んでいて、本当にいいお父さんのようでした。撮影現場も、重岡さんの明るくて陽気な空気感に包まれていましたね。

ーーその一方で、シリアスな演技もめちゃくちゃハマっていましたよね。

橋本:そうなんですよね。他の作品を拝見していても、本人は根っからめちゃくちゃ明るい方なのに、ダークなお芝居も上手い。だから、すごくホラーに向いているんじゃないかなと思っていました。過呼吸になるくらい驚いたりするシーンも多かったんですけど、すごくスムーズに演じられていたのが印象的でした。

ーーファーストサマーウイカさんとも初共演ですよね。

橋本:ウイカさんとも初共演でした。というか、美雪の役はウイカさんじゃないとできなかったと思います(笑)。モンスターになる前の夫婦の日常の描写にもゾッとする怖さがあって、現場で見ていてもウイカさんの演じ分けはすごいなと感じました。

ーー終盤はものすごいことになっていましたね。

橋本:本当に(笑)。何時間もかけて全身にメイクをしながら、あれだけハードな撮影に挑んでいるのに、ウイカさん本人は文句も言わず普通にこなしていて、それでいて底抜けに明るいんです。私たちもそうでしたが、スタッフさんもすごくウイカさんに救われたんじゃないかなと思います。

ーー『カラダ探し』とはまた違ったホラー映画になりましたが、橋本さんは『禁じられた遊び』について、どういう印象を抱きましたか?

橋本:新しいホラー映画だなと感じました。ホラー作品の楽しみ方はいろいろあると思うんですけど、そのひとつに、絶対に驚かされるような描写が来るとわかっていながらも驚かされる怖さがあると思うんです。でも今回の『禁じられた遊び』に関しては、「えっ? そうなるの?」と思うような、ちょっと変わったところが多いんですよね。ところどころにちょっと笑える展開や描写があって、それが個人的にめちゃくちゃ面白かったです。特に大門(シソンヌ 長谷川忍)と黒崎(猪塚健太)のシーンは毎回オモ怖かったです(笑)。

ーー確かに(笑)“面白怖い”みたいなところがありましたね。

橋本:(堀田)真由が包丁を振り回すところもすごかったですね。普通に怖いんですけど、なぜか笑えてくるっていう(笑)。それがこの作品の魅力だなと感じました。

ーー堀田真由さんとは『かぐや様は告らせたい』シリーズでも共演されています。

橋本:真由には今回も癒されました。現場に自分の好きな女優さんがいると、やっぱりアガりますね。『かぐや様は告らせたい』で共演したときも、ずっと真由に話しかけているので、真由がいるシーンだけ、私のテンションが高いみたいに言われていて(笑)。今回も一緒で、真由がいるときはずっと楽しくしゃべっていました。

ーー演技の面では、やはりホラーとなると“表情”が鍵になってきますよね。

橋本:本当にその通りで、衣装合わせのときに、中田監督から、「ホラーはこれでもかっていうくらい驚いたり、恐怖のお芝居をしないと、観ていて自然に見えない」ということを言われて、「なるほど!」と思ったんですよね。編集段階で効果的に音もつけていただくので、現場ではちょっとやりすぎかなと思っても、実際に映像で観てみると「これだけオーバーにやっていてよかったんだな」と思うことがかなりありました。あとは走るシーンも結構多かったので、息遣いも大変でした。とにかくハアハアハアハア、ヒイヒイヒイヒイって(笑)。

ーー確かに走っているシーンも多かったですね。中田秀夫監督とは今回初タッグになりましたが、実際に演出を受けてみて、いかがでしたか?

橋本:大巨匠の監督ですけど、巨匠味を感じさせないくらい、優しいおじいちゃんという感じで接してくれました(笑)。普段は巨匠味を表すことも全くなく、現場で監督のことをいじり倒していたんです。そしたら逆に喜んでくれて(笑)。孫とおじいちゃんみたいな関係性で、楽しかったです。

ーー中田監督をいじることができるのは橋本さんくらいじゃないですか(笑)。

橋本:でも、「最近いじられなくなってきた」って、ちょっと寂しがっていたので(笑)。周りの人はもっといじってあげるほうがいいのかもですね。監督はいじられたほうが輝くタイプの方だと思うので(笑)。演出に関しては、血のりの具合だったりグラスの割れ方だったり、ホラーならではの演出にすごくこだわられていたので、その裏側を見ることができてすごく楽しかったです。実際、“リアルなんだけどリアルじゃない”ところが多くて。その“リアルじゃない部分”が効果的に作用して、面白さにつながっているのかなと。コメディじゃないのにクスッと笑える部分があるのは、そういう中田監督の演出によるものなのかなと思いました。

ーー橋本さんはこれまでコメディ作品やアクション作品などジャンルものにも多数出演されていますが、ホラー作品ならではの面白さや難しさはあったりしますか?

橋本:ホラー作品で重要だと思うのは、本番前に水を飲んで、いっぱい深呼吸をすることです。やっぱり水分をとって呼吸を整えないと、驚いたり走ったりできないので(笑)。だから体力づくりはものすごく大事だなと思います。

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