橋本環奈が語る“挑戦”への心得 「等身大でいるからこそ100点以上を出す」

橋本環奈が語る“挑戦”への心得

 2022年の『NHK紅白歌合戦』の司会が好評だった橋本環奈。2023年は、『湯道』『映画 ネメシス 黄金螺旋の謎』『春に散る』『禁じられた遊び』と、出演する映画が立て続けに公開。そして、4月クールのTBS系火曜ドラマ『王様に捧ぐ薬指』で主演に臨んでいる。

 橋本が本作で演じるのは、結婚式場「ラ・ブランシュ」に入社したばかりの新人ウェディングプランナー・羽田綾華。誰もが認める“絶世の美女”で、美人すぎるがゆえに周囲から誤解され妬まれることも多く、トラブルの絶えない人生を送っている。綾華へ突然「結婚してほしい」とプロポーズをする「ラ・ブランシュ」の社長である御曹司・新田東郷を、山田涼介が演じる。

 映画やドラマなどエンタメ界の話題の中心にいつもいる橋本。昨年大反響だった『紅白』の話から、新ドラマへの意気込みまでを聞いた。 

「結果を出さなきゃ」と思ったことは一度もない

ーー昨年の『NHK紅白歌合戦』の反響はすごく大きかったですね。実際にやってみてどうでしたか?

橋本環奈(以下、橋本):ありがとうございます。楽しかったです。いろんなアーティストさんの曲を間近で聞けて、4時間半がすごくあっという間でした。リハーサルの方が全然長くて、本番はあんなにすぐ終わるんだっていう。

ーー終わってから、橋本さんの司会への評判をすごく耳にします。大泉洋さんの切り返しなど、回すのが上手すぎるなと。

橋本:櫻井(翔)さん、大泉さん、桑子(真帆)アナのおかげです。ただそんなふうに言っていただけて、とてもありがたいです。

ーー今年は映画もいっぱいありますし、3月には初の冠番組『橋本環奈のリベンジ旅』(フジテレビ系)も放送されました。今回のTBSドラマ初主演や『紅白』の司会を含め、新しいことに対していつもどのように挑まれていますか?

橋本:やっぱり新しいことへの挑戦は楽しくも感じます。大変なことも多いけど、それも含めて楽しさに繋がるというか。だからあまり気負わずにやっています。ありがたいことにお話をいただいたからと言って、自分が期待されている以上の力を出そうとは思っていなくて。がむしゃらに、誠実に、1つ1つやっていけばそれが繋がっていくのかなと思っています。あまり無理をしないというか。等身大でいるからこそ、100点以上を出すようにしているので。「ずっと頑張り続けてやらなきゃ」「結果を出さなきゃ」と思ったことは一度もないんです。自分も楽しいので、自由にやることを意識しています。

ーーTBS火曜ドラマのヒロインにはどんなイメージがありましたか?

橋本:TBSの火曜22時って、ヒロインの女の子がすごくキラキラしていて、かわいらしいイメージが強かったです。ファッションやメイクもいろんな感じで変えていくじゃないですか。お話を聞いたときに、すごく楽しみだなと感じました。

ーー演じる綾華はどんなキャラクターでしょうか?

橋本:台本を読んでいるときから思っていたのですが、綾華ってめちゃくちゃ苦労人なんですよね。結婚式場「ラ・ブランシュ」に就職する前に、数々の職場を辞めてきているんですけど、辞めてきたシーンを撮っていると、もう、“ザッツコメディ!”なんです(笑)。「俺の綾華だ!」「俺の綾華だ!」みたいな。「こんな状況ないだろ!」っていうくらい取り合いになっていて、それがすごく面白かったんですけど、本当にこんな子がいたら超気の毒だろうなと感じながらやっていました。普通、生きていく上で処世術とかが身に付いていくものなんですけど、綾華はずっと不器用なままなんです。不器用ながらにその抵抗の一種として、悪女になってしまっていて。最初に泣き真似をしようとするんですけど、それもすぐ見破られるし、器用にできない、悪女になりきれていないというのが、綾華のかわいらしいところかなとも思います。演じていて、いいところをどんどん見つけています。

ーー原作は『プチコミック』(小学館)にて2014年から2017年にかけて連載されていた、わたなべ志穂さんによる同名漫画です。

橋本:やっぱり原作ものって難しいですよね。オリジナルにも難しさはありますが、原作のファンの方もいらっしゃるし、作品の良さをを読み解いたり、自分自身がその作品を理解する部分も大事だと思うし。かといって寄せすぎても良くないし、でも寄せなさすぎてもいけないから、映像化されることのバランス感覚が大事かなと思います。やっぱり漫画は喋らないし動かないので、絵で読者側が考えて読み解くわけじゃないですか。それをどう映像で表現するかとなると、キャラクターもそうですけど、「綾華はどういうふうに喋るんだろう」とか。私が思う綾華と自分って、見た目も含め全然違ったので、そこはどうやって乗せていこうかなと考えながら演じています。

ーーキャラクター作りでとくに意識していることはありますか?

橋本:火曜22時は女の子がかわいい格好をしているので、私も今回、役柄として頑張ってビジュアルに気を遣わないとって(笑)。今回、台本に「美男美女」というト書きが多くて。恥ずかしいんですけど、「そこを乗り越えていかなきゃ」「最終話まで美しくいなきゃ」と。綾華って“美しい”とか“綺麗”なんですよね。私の今までのイメージとの乖離があったりするような気がするのでちょっと大人っぽく見えるように考えています。

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