アニメが京都観光の核になる? 京都駅に開設された京アニショップの仕掛け人に聞く
大好きな京アニ作品に関われて幸せ
企画した職員も京アニ作品の大ファンとのこと。開店にこぎつけた今、どんな思いを抱いているのだろうか。
「自分が大好きな京都アニメーションさんの作品に関わっているみなさまと仕事ができ、その成果を世の中に発表できて、大変幸せだと思っています。JKKにとっても新しい分野への挑戦ですし、今までのお菓子などの食物販事業とは違う点も多かったですね。また、店舗の規模も扱う商品の数もかなり多くなり、正直不安もないわけではありません。でも、ファンのみなさんからどんな反応をいただけるか、楽しみでもあります」
実現にあたっては、関連する企業との連携も重要だったようだ。
「京都アニメーションさんからは、初期の商品を再生産していただくほか、様々な場面で本当に多大なご支援をいただきました。ヤマハミュージックジャパンさんからも『響け!ユーフォニアム』の作中に登場する貴重な楽器や声優さんのサイン入りケースを拝借するなど、ご支援をいただきました。また、宇治市さんからも聖地巡礼マップを提供していただき、関係各社と連携し、無事に開業を迎えることができました」
今後、新たな企画もすでに考えているのだろうか。
「まだ具体的にお話できませんが、駅という大きな情報発信装置を営む会社に籍をおいているので、この環境を活かし、京都駅にお立ち寄りになるお客様に喜んでいただける企画を手掛けていきたいと考えています。2年後には大阪・関西万博もあり、インバウンドの方も多くいらっしゃいます。その際、八条口のASTY京都に多くの方に目を向けてもらい、足を運んでもらえればいいなと思います。京都の社寺仏閣が素晴らしいのは言うまでもありませんが、まだまだ発信するべき新たな魅力がたくさんあると感じています。潜在的な資源を引き出して、引き続き、京都駅を起点に京都の魅力を発信していければと思っています」
日本アニメーション界に欠かせない存在となった京都アニメーション。作品の外側にもその魅力は今後もさらに広がり続けていきそうだ。