こんなロウン見たことない! 『この恋は不可抗力』チョ・ボアとの関係性の変化に期待

『この恋は不可抗力』ロウンのクールな魅力

 Netflixで8月24日から配信中の『この恋は不可抗力』が、配信2日目でNetflix「今日のTV番組TOP10」の1位となり、ロウン人気の強さを証明してみせた。

 本作は、チョ・ボア×SF9 ロウン主演の前世と現代が融合するファンタジーロマンス。チョ・ボア演じる主人公で公務員のイ・ホンジョが、ロウンが演じる過去の呪いにかかる弁護士チャン・シンユと出会うところから物語は始まる。ホンジョは、オンジュ市の緑地課で働く9級公務員だが、仕事のやり方で同僚から疎まれていた。そんなある日、ホンジョはオンジュ市庁のグリーンウェイ推進課公園管理チームに異動になり、過去に因縁のあるコンチーム長(ヒョン・ボンシク)の下で働くことになる。チーム長は、過去にホンジョが原因で出世を阻まれたようで、恨みを持っており、ホンジョは配属先チームから仲間外れにされてしまう。一人で昼食を取るホンジョは、公務員らしからぬ美形のためにオンジュ市庁ビジュアル担当=ビタンと呼ばれるクォン・ジェギョン(ハ・ジュン)の存在を知り、胸をときめかせる。

 市民からの請願によって、公務員のホンジョはトラブル対応に追われる日々を送る中で、古い屋敷の調査に行くことに。そこでシンユと運命的な出会いを果たす。

 名家の生まれで、エリート弁護士として活躍するシンユは、代々の遺伝病を持ち、徐々に身体が蝕まれる病に侵されていた。シンユは、病を解くことができる呪いの木箱を探している中で、巫女のウンウォル(キム・ヘオク)から、ホンジョが木箱を開けることができることを告げられる。

 偶然のような必然で、木箱を手にしたホンジョは、シンユから木箱を開けるようにと詰められるが、力技では開けることができず途方に暮れてしまう。そんなホンジョの前に、シンユが市庁付きの弁護士となり、異動をしてくることになる。仲間外れになり、自己憐憫に浸るホンジョの姿を目にしたシンユは、ホンジョに厳しい言葉を投げかけ、彼女自身の行いを振り返るきっかけを与える。

 第1話、第2話は、ホンジョとシンユの出会いから、前世でのシンユの行いが現代のふたりを結び付けていることが暗示され、周囲の人間関係が描かれた。ホンジョは天涯孤独のようで、人とうまく付き合うことができないキャラクターとして序盤では描かれている。シンユは、これまでロウンが演じたことのないクールなキャラクターとして描かれており、ポーカーフェイスに冷たい眼差し、冷めた声色で人と対峙する。その理由は、シンユにかかっている呪いのせいで、霊のような存在が常にそばにいるからだろう。物語の序盤、美しいロウンの顔に見惚れ、胸キュン展開を想像していた筆者は、突如現れた血塗られた赤い手に慄いた。ホラー味のある演出と、前世からかけられた呪いを解く鍵を持つヒロインの登場は、大ヒットドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』(以下、『トッケビ』)の世界観を思い出させる。ホンジョの所属するチームに、『トッケビ』で幽霊役をインパクトのある演技で演じて話題となった、パク・ギョンヘがいることも関係しているだろう。本作では、ホンジョの同僚・ソン・セビョル役を演じている。これまでの物語の中では、まだホンジョと心が通じ合う存在ではないが、物語が進みホンジョが成長していく中で、彼女やチームの仲間たちも良い関係性へと変化していくことを期待したい。

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