『赤い袖先』『王になった男』など イッキ見したくなる魅力を持つ韓国ドラマ時代劇3選

イッキ見したくなる韓国ドラマ時代劇3選

 一度見始めると没入感が凄まじく、イッキ見したくなるような魅力を持つ韓国ドラマ時代劇。作品数が多く、どれから観ようかと迷ってしまう方もいるはず。本記事では、普段あまり時代劇を観ない方にもおすすめの作品を紹介していきたい。

人生の歩み方を描く『赤い袖先』

ジュノ(2PM)主演「赤い袖先」予告編 2022年10月5日DVD&Blu-rayリリース&U-NEXTにて独占先行配信開始

 『赤い袖先』は、自分の人生を生きるために選択を積み重ねようとする宮女と、重圧に絶え抜く王を描く物語。冷静で弁が立つソン・ドギム(イ・セヨン)は、書の読み聞かせが得意な宮女として幼少期を過ごしていた。時は経ち、ある日思わぬ事故で世子イ・サン(ジュノ)と池に落ちてしまう。反省文を書くよう言われたドギムだったが、提出するも真っ赤に赤入れされてしまう。そこで、書庫で出会った男性に反省文の相談をするドギムだったが、実は彼が世子とは気付いておらず……。

 宮女と王の切ない恋愛物語というよりは、人生の歩み方を映し出す本作。登場人物たちの終わりと始まりを丁寧に描き、オフィスドラマのような上司と部下の関係性に涙が止まらず、ホームドラマのような血の繋がりを超えた宮女たちの支え合いに号泣してしまう。激動の時代を舞台に、歪んだ家族の絆や、友情、師弟の絆、切なく甘い恋愛といった複数の物語を並走させていくのが特徴的で、観ていて飽きず深い余韻が残る。また、王を演じたジュノは、第58回百想芸術大賞テレビ部門男性最優秀演技賞を受賞。指先の演技があまりにも繊細で、“メロフィンガー”と呼ばれるのも納得だと思う。さらに、本作を振り返る『赤い袖先スペシャルトークショー』や、視聴率の公約で劇中のイ・サンの姿のまま2PMの「My House」を踊るトーク番組『ラジオスター』の出演回とセットで観たくなる。

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爆笑絶えない新感覚の時代劇『哲仁王后〜俺がクイーン!?〜』

韓国で大ヒット!ラブコメ時代劇「哲仁王后(チョルインワンフ)〜俺がクイーン!?〜」1月20日から独占配信

 『哲仁王后〜俺がクイーン!?〜』は、現代を生きるシェフの魂が、朝鮮時代の王妃の中に入ってしまう物語。13歳で料理を始め、青瓦台の最年少シェフとなったチャン・ボンファン(チェ・ジニョク)。お調子者で女性に目がない彼だったが、ある出来事をきっかけに免職となってしまう。警察から追いかけられ、逃げる途中に足を滑らせて高層階からプールに落ちてしまい……。気付いた時には、王妃キム・ソヨン(シン・ヘソン)の中に魂が入り込んでしまっていた。

 今までも入れ替わりドラマはあったが、5分に1回、いやそれ以上に笑い続けているかもしれないドラマはあっただろうか。目立ちたがり屋で自由奔放なシェフの魂が入った王妃と、気弱に見せかけた王の掛け合いが堪らなく良い本作。“ノータッチ”や“ファンクラブ”など、現代の言葉を共有し合いながら会話していくのだが、噛み合っているようで噛み合っていないのが面白い。そして、そんな小ネタの嵐が後半にかけて一本の線になっていくのも凄いところ。第5話辺りからがらりと流れが変わり、終盤の畳みかけが半端なく終わった後のロスも凄まじいと思う。笑いあり、涙あり、キュンあり、サスペンスあり、チームで立ち向かうお仕事ドラマ要素ありとてんこ盛りで、全話観終えた後には全力で拍手を贈りたい気持ちになるはず。

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