『隠し砦の三悪人』『スター・ウォーズ』『砂の器』も? 『VIVANT』に散見する名作映画
なによりも、タイトルにもなっている“VIVANT”とはなにかという模索のなかで、それが自衛隊の秘密部隊である“別班”のモンゴル語訛りであるというドラマの根幹を成すミステリー自体が、幾度も映像化されてきた松本清張の『砂の器』であり、第5話で乃木の生い立ちを追って島根県へたどり着くあたりもそれを意識したものであろう。考えてみれば福澤克雄は2004年のTBSドラマ版『砂の器』を手掛けており、監督を務めた映画『祈りの幕が下りる時』でもそのオマージュを盛り込んでいるのだからまったく不思議ではない。
『VIVANT』の見どころは? 監督が目指したのは「あっという間に観ることができるドラマ」
堺雅人主演TBS日曜劇場『VIVANT』の原作・演出を務める福澤克雄監督のインタビューコメントが寄せられた。 主演の堺が『半…
そんな福澤は第1話放送前に公開されたインタビューで『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンであることをあえて公言している。前述の『隠し砦の三悪人』的な冒頭シーンもさることながら、役所広司が演じる第1話のラストで登場した男の正体が、乃木の生き別れた父親であり、“別班”や公安が追っている国際的なテロ組織“テント”のリーダーであると判明した以上、乃木がルーク・スカイウォーカーで父であるノゴーン・ベキはアナキン・スカイウォーカーというわけだろう。そうなれば阿部寛の野崎はハン・ソロということか。
■放送情報
日曜劇場『VIVANT』
TBS系にて、毎週日曜21:00~21:54放送
出演:堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、竜星涼、迫田孝也、飯沼愛、山中崇、河内大和、馬場徹、Barslkhagva Batbold、Tsaschikher Khatanzorig、Nandin-Erdene Khongorzul、渡辺邦斗、古屋呂敏、内野謙太、富栄ドラム、林原めぐみ(声の出演)、二宮和也、櫻井海音、Martin Starr、Erkhembayar Ganbold、真凛、水谷果穂、井上順、林遣都、高梨臨、林泰文、吉原光夫、内村遥、井上肇、市川猿弥、市川笑三郎、平山祐介、珠城りょう、西山潤、檀れい、濱田岳、坂東彌十郎、橋本さとし、小日向文世、キムラ緑子、松坂桃李、役所広司
プロデューサー:飯田和孝、大形美佑葵、橋爪佳織
原作・演出:福澤克雄
演出:宮崎陽平、加藤亜季子
脚本:八津弘幸、李正美、宮本勇人、山本奈奈
音楽:千住明
製作著作:TBS
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