浜野謙太の『どうする家康』織田信雄役はぴったり? 朝ドラ、大河で重宝される理由

浜野謙太が朝ドラ、大河で重宝される理由

 大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合)で織田信長(岡田准一)の次男・織田信雄を演じる浜野謙太。公式サイトの登場人物紹介には、信雄のキャッチコピーとして「長いものに巻かれ続ける、父と真逆の人生」とある。偉大な父、信長の面影を全く残さない無能な武将といわれた信雄は、勢いに乗る秀吉(ムロツヨシ)に利用されたあげく安土城から追放され、徳川家康(松本潤)を頼ることに。

 信雄は、第31回「史上最大の決戦」に描かれる「小牧・長久手の戦い」のきっかけを作った張本人でもある。乱世で強者たちに翻弄されながらも逆に自分も周囲を混乱に巻き込んでいく異質でクセのある信雄を演じるのが、抜群の存在感で話題作への出演が途切れない浜野謙太だ。

『まんぷく』浜野謙太が大評判! “笑いを誘う”存在感がお茶の間に求められる理由?

「ドラマってなんであんなに待ち時間長いんだろうねえ。いつもああなんだよね? 星野くん、よく耐えられるねえ。俺、無理だわあ。無理無…

 2018年に放送された『西郷どん』、2019年放送の『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に続き、NHK大河ドラマ出演は3作目。朝ドラことNHK連続テレビ小説も『とと姉ちゃん』、『まんぷく』、『おかえりモネ』と3作に出演している。特に『まんぷく』では、ヒロイン・福子(安藤サクラ)の姉・咲(内田有紀)に告白するために白馬で登場した歯科医の牧善之介役で注目され、“ハマケン”人気を大いに後押しする結果となった。

 ちなみに、過去2作品の大河ドラマ『西郷どん』『いだてん』では伊藤博文を演じていた。大河に連続で出演、しかも同じ人物役というのも珍しいが、浜野が登場すると「顔が伊藤博文に似ている」という声が多くあがり、SNSを賑わせた。歴史上の人物の役を演じる場合、多くの人が知っている肖像画のイメージに髪型やメイク、服装を寄せるのはもちろん、「こんな言い方しそう」「実際はこの時、こんな表情していたのかも」といった想像力を共有する媒介する役目を担うことになる。浜野謙太は歴史上の人物に限らず、演じる役を通して観ているものの感情を動かし、共感を引き出す力を持った俳優だといえる。

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