白濱亜嵐が“取り憑かれる”瞬間を目の当たりに 『ミンナのウタ』撮影の裏側に密着
「出演者:?」から発表が始まったホラー映画『ミンナのウタ』。『呪怨』シリーズ、『犬鳴村』などの「恐怖の村シリーズ」を手がけるJホラーの名手・清水崇監督の作品というだけに、一筋縄ではいかない作品であることは誰もが感じていたと思うが、その期待を超えるように“恐怖”の予告編が公開されてきた。
そして、第一報(2月)から約4カ月、主演として発表されたのはGENERATIONSのメンバー全員。しかも彼らは“本人役”で出演する。予告編からもただならぬ雰囲気が放たれている本作。果たして現場ではどのような形で撮影が行われていたのだろうか。
リアルサウンド映画部では、情報発表前の2023年初頭、某所で行われた撮影に密着。清水監督のコメントを交えながら『ミンナのウタ』撮影の裏側を紹介する。
本人役を演じるGENERATIONSについて、清水監督はメンバーひとりひとりとディスカッションしながらキャラクターを作っていったと明かす。
「架空の物語ではあるので、『本人役』となるとどうしてもどっかでズレが生じて嘘っぽくなってしまいます。でも役柄を固めてしまうと、芝居経験が豊富なメンバーもいれば、そうではないメンバーもいて、これは『本人』を演じた方が面白くなるのではないかと。メンバーのみなさんもそのアイデアを楽しんで乗ってくれたんです。それぞれの呼称からリサーチして、『俺』なのか『僕』なのかなどの自称などもすり合わせて、感情の動き方なども、メンバーの皆さんの了解を得ながら誇張するところは多少施しつつ、脚本の角田ルミさんと物語を作っていきました。探偵・権田役のマキタスポーツさんとマネージャー・角田凛役の早見(あかり)さんは、彼らと『本人』として芝居をしないといけないので、最初は戸惑いもありましたね」
物語はGENERATIONSの小森隼がパーソナリティを務めるラジオ番組で、謎のカセットテープを見つけたことが発端となる。このアイデアはどこから生まれたのだろうか。
「小森くんがラジオ番組を担当していると聞いて、『そこで何か起こったら?』という発想からスタートしました。そして、この時代にあえてカセットテープが送られてきたらと考えて、その送り主は……というところから徐々に輪郭が出来上がっていった感じです。今から30年ぐらい前、カセットテープに謎の音声が入っているという都市伝説がいくつもあったので、それをモチーフにしたらどうかと提案しました」
カセットテープには予告編でも流れる“とあるメロディー”が録音されていた。このメロディーを聞くことによって、GENERATIONSの面々は怪奇の渦に飲み込まれていく。そんな事件を解決するべく動いていくのが探偵・権田、GENERATIONSマネージャー・凛、そしてGENERATIONSリーダーの白濱亜嵐だ。