『ハヤブサ消防団』連続放火の真相を探る中村倫也 “シャクナゲの花”がキーになる?

『ハヤブサ消防団』シャクナゲの花が鍵に?

 中村倫也が主演を務めるドラマ『ハヤブサ消防団』(テレビ朝日系)が、7月20日に第2話を迎えた。

 『ハヤブサ消防団』では、各話の冒頭にその回のタイトルが打ち出されている(最近の民放ドラマとしては比較的珍しいとも言える)。第2話のタイトルは「町の噂」。先日遺体となって見つかった山原浩喜(一ノ瀬ワタル)が、ハヤブサ地区を襲った連続放火事件の犯人だという悪い噂が出回っているのだ。死人に口なし。それも噂は悪意を持って、根深い。火事に遭った波川志津雄(大和田獏)と山原の近所付き合いは良好なことを知った三馬太郎(中村倫也)は、その噂を流していると見られる人物に探りを入れる。

 それが、「ルミナスソーラー」営業スタッフの真鍋明光(古川雄大)。第1話時点から怪しさ満点の人物だったが、ミステリー作家としての本分か、探偵モードが発動した太郎は彼が噂の出所だと特定。問題は、なぜ真鍋が山原を意図的に陥れようとしているのかだ。そこが不透明だからこそ、真鍋も強く打って出ることができる。「僕は何もしていません」と。踵を返す太郎に、「いやあ、でもすごいですね。それぐらい好奇心がないと、ミステリー作家にはなれないんでしょうね」「次回作も楽しみにしていますね」と嫌味たらしく投げかける真鍋の笑顔がより不気味に映る。

 そして、この第2話から太郎が関わりを持つことになるのが、映像ディレクターの立木彩(川口春奈)。本作のヒロインであり、第1話ではほぼセリフがないミステリアスな存在だったため、ようやくの本格登場と言っても過言ではないだろう。彼女は映像系の専門学校の講師を務めるかたわらで、ハヤブサ地区をPRする町おこしドラマ企画を立ち上げ活動中。太郎はどこか気が合う立木に、徐々に惹かれていく。消防団が日ごろの訓練の成果を披露する消防操法大会で、立木の姿を見るや否ややる気が漲っていく太郎は分かりやすい。ホースの水がかかりびしょ濡れとなった立木は、落ち込む太郎に微笑み、持っていたカメラでシャッターを切る。後日、町で偶然あった際にも、「ちょっとカッコよかったです」と太郎を励まし、過去に東京で脚本を執筆していたことを明かした上で太郎の小説を「面白かったですよ」と褒める。太郎の本を読んでいるとは到底思えない真鍋の言葉とは真逆とも言えるだろう。

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