『らんまん』藤丸の存在が物語に広がりを生む 『舞いあがれ!』に続く前原瑞樹の功績

『らんまん』藤丸の存在が広がりを生む

 学者にはいろんなタイプがいる。研究に猛烈に打ち込むことで新しい何かを発見する人もいれば、小さな小さな積み重ねをゆっくり続けて、何かにたどり着く人もいる。大切なのは「動き続け、考え続けられるか」ということだ。藤丸は積み重ねタイプではないだろうか。植物学教室は少し、猛烈タイプが多すぎる。だから藤丸が責められたような構図になってしまったが、彼が学者に向いていないとは思わない。

 藤丸は、植物学教室にきた当初、居場所がなかった万太郎を何かと気にかけてくれた。また、「植物学雑誌を作ろう!」と波多野と共に盛り上がり、万太郎を奮起させてくれたのも藤丸だ。万太郎は何度も藤丸に助けられてきたのだ。その藤丸が今、人生の岐路に立っている。万太郎も気にかけている様子が伝わってくるが、どのような行動を起こすのだろう。万太郎、藤丸、波多野でわいわいしている風景をまた見られることを願っている。

『らんまん』後半戦で描かれる栄光と挫折のアップダウン 史実から今後の展開を考察

物語が後半戦に突入し、ますます盛り上がりを見せている連続テレビ小説『らんまん』(NHK総合)。寿恵子(浜辺美波)との祝言を終えて…

■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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