成田凌はつかめないからこそ追いかけたくなる 『転職の魔王様』来栖も“映える”キャラに?

成田凌はつかめないからこそ追いかけたくなる

 仕事を選ぶことは、人生を選ぶこと。転職とは、人生の優先順位を考え直す機会でもある。今の仕事に不満を持っていなかったとしても、「自分に合った仕事、見つけられていますか?」と問われた時、自信を持ってうなずける人はどれくらいいるのだろう。

 毎日、膨大な量の仕事をこなし、立ち止まる暇もない。急に、「あれ、これで良かったんだっけ?」と虚しくなることがある。そんな“あなた”に向けたドラマ『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)が、いよいよ7月17日からスタートする。

転職の魔王様

 本作は、“転職の魔王様”の異名を持つ毒舌敏腕キャリアアドバイザーが、求職者の仕事や生き方の悩みを一刀両断しながら、働くことへの希望を取り戻させる転職爽快エンターテインメント。額賀澪氏による同名小説が原作となっている。

 主演を務めるのは、成田凌。彼が演じる来栖嵐は、転職エージェント会社「シェパードキャリア」のキャリアアドバイザーで、求職者の心をへし折るような毒舌を放っていく。

【第1話は15分拡大!7月17日スタート!】主演・成田凌&ヒロイン・小芝風花ドラマ『転職の魔王様』

 魔王が示す先は、地獄か天国かーー。左足をかばうために持っている杖に、コツコツと鳴らす磨き上げられた革靴。来栖は、すベてが謎めいていて、ちょっぴり不気味な雰囲気を持っている。筆者は、本作の予告動画を見た瞬間、「成田凌にしか出せない、成田凌だからこそ生み出せる世界観だなぁ」と思った。

 7月10日に放送された『グータンヌーボ2 スペシャル』(カンテレ・フジテレビ系)に彼が出演していた時に感じたのだが、成田凌という男は、すべてを見せてくれない。楽しそうにおちゃらけているかと思えば、どこかガードを張っているようにも見える。反対に、じっと何かを考えているように見えて、実は何も考えていなかったりする。

転職の魔王様

 つかめない。だからこそ追いかけたくなる魅力が、成田には備わっているのだ。きっと私たちは『転職の魔王様』でも、来栖の過去や考えていることを、理解したくて仕方がなくなると思う。なぜ、左足が不自由になったのか。どうして、冷淡な口調で求職者を突き放すのか。そもそも、なぜキャリアアドバイザーになろうと思ったのか? 彼の行動一つひとつから、目が離せなくなると思う。それはきっと、演じている成田自身が、人々の関心を惹きつける存在だから。“深みのある人”とは、成田のような人のことを指すのだと思う。作品に出演するたびに、「こんな顔も持っていたの?」と驚かされる。彼のなかには、どれだけの引き出しがあるのかを知りたくなる。

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