『日曜の夜ぐらいは...』拡張家族で自分らしさを取り戻す それぞれが“守りたい存在”に

『日曜の夜ぐらいは...』拡張家族の力強さ

 同じくみねは、サチにとっての父親・博嗣、若葉にとっての母親・まどかに対する懸念を言い当て、「どんな理由があっても大切な人を傷つける人は敵とみなします」とはっきりと口にした。自分では簡単に拒絶できなかったり、“こんな目に合うのも仕方ない”とずっと幼い頃から当たり前に引き受けてきてしまった理不尽や不遇について、近しい誰かが「それは本来あなたが負うべきものではない」としっかり線引きしてくれることによる安心感はいかほどのものだろうか。

 目の上のたんこぶのような存在であっても、何らか子どもに関わりを持とうとする博嗣やまどかと違って、家族から絶縁を言い渡されている翔子のサプライズ誕生日会も、そして翔子に込み上げる涙も終始温かい。ちくわぶ工場を辞めた若葉をこっそり花束抱えて迎えに行った、いつもの面子の姿が思い出された。

 一緒に住みこれから職場も同じになる3人だが、今のところ喧嘩一つない。疎遠になったり喧嘩したりする原因について、恋愛が絡んだり、社会的立場の違いが発生するケースを想定するも、それは全く現実味を帯びない“まるで遠い国の出来事”だと言う。そこにみねを加えた4人は、4人だからこそ最強で無敵でいられるのだ。

 さて、主題歌を歌うMrs. GREEN APPLEの3人が配送業者として登場し、カフェ「サンデイズ」がどんどん形になっていく。次週、いよいよ最終話。彼らの門出を無事一緒に祝えますように。

■放送情報
『日曜の夜ぐらいは...』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:00〜放送
出演:清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬(THE RAMPAGE)、やついいちろう(エレキコミック)、今立進(エレキコミック)、椿鬼奴、飛永翼(ラバーガール)、橋本じゅん、和久井映見、宮本信子ほか
脚本:岡田惠和
演出:新城毅彦、朝比奈陽子、高橋由妃、中村圭良
企画・プロデュース:清水一幸
プロデューサー    山崎宏太、山口正紘、郷田悠(FCC)、浅野澄美(FCC)
制作協力:FCC
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/drama_22_abctv/
公式Twitter:@nichigura_abc
公式Instagram:@nichigura_abc

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