横浜流星「エンタメがなぜ必要なのか再確認できる1作に」 『べらぼう』主演としての決意
脚本の森下は、横浜の魅力について、「とにかくお美しいのでいろいろとやりたくなります」と嬉しそうに語ると、横浜も照れ笑い。
「舞台が吉原なので、女性ものの着物を着ていただくこともあるかもしれないし、“武家”ではないので、髷が曲がっていたり、着こなしも自由な部分があるので、その点はとても楽しみですね。役作りにストイックな方とも聞いているので、いろいろと相談をしながら、日本を元気にする蔦重を作っていきたいと思います」(森下)
新型コロナウイルスの感染流行によって、世界に大きな変化が起きたこの数年。役者として、エンターテインメントに関わる立場として、横浜は自問自答する日々があったという。
「『エンタメは本当に必要なのか?』という声が一時期ありましたが、僕は生きていく上で絶対に必要なものだと思っています。蔦重は商売をして、軌道に乗ったと思った矢先に、松平定信の寛政の改革で自由を失うんです。でも、そんな重圧を受けても、世の中に“楽しい”を提供し続けていた人物で。そんな姿にはとても心動かされましたし、今の時代ともリンクしていると思っていて。だからこそ、いま描くべき作品であると思いましたし、エンタメがなぜ我々に必要なのかを再確認できる1作になるのではないかと」(横浜)
最後に横浜は蔦重を演じられる喜びについて、「芝居の楽しさを知り、この世界で生きていくと決めた特撮作品も1年弱の撮影だったのですが、大河ドラマも約1年間、作品と役に向き合えるということで、こんな幸せなことはないなと。役と共に人間としても成長できたらと思います。蔦重のイメージを森下さんからお話ししていただいたとき、一瞬にしてキャラクターが理解できて、演じるのが本当に楽しみになったんです。タイトルにあるような“べらぼう”な人物になると思うのですが、そんな役柄は今まで演じたことがなかったので、挑戦でもあり、楽しみしか今はないですね」と決意のコメントを寄せた。
■放送情報
大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』
NHK総合にて、2025年放送
主演:横浜流星
脚本:森下佳子
制作統括:藤並英樹
プロデューサー:石村将太、松田恭典
演出:大原拓