ディーン・フジオカ、『星降る夜に』で新境地 “ポンコツ”な新米医師・深夜が愛おしい

『星降る夜に』ディーン・フジオカが新境地

 『星降る夜に』(テレビ朝日系)で、45歳の新米産婦人科医・佐々木深夜を演じているディーン・フジオカ。ドジでポンコツなキャラクターを好演しているフジオカの、これまでとは違った演技が面白いと評判だ。

 深夜は45歳で医師になり、マロニエ産婦人科医院で働いている。先輩医師である鈴(吉高由里子)を尊敬し、いつも一生懸命だが、白衣を裏返しで着ていたり、盛大にすっ転んだり、ダサいダンスを披露したりと、整ったビジュアルとは裏腹に、衝撃的なほどのポンコツぶりがおかしすぎるのだ。

 これまで、深夜がなぜ40代から医師になり、マロニエ産婦人科医院にやってきたのかが、少しずつ明かされてきた。妻・彩子(安達祐実)とお腹の中の子を同時に亡くしたという、つらい過去を抱えている深夜。だが、それを感じさせないほど朗らかな態度で患者と接し、伴(ムロツヨシ)から嫌がらせを受ける鈴を守ろうとするなど、深夜は周囲の人を癒すことができる優しさを持ったキャラクターだ。そんな深夜の鈴への想いは、まだいまひとつハッキリしないのだが、一星(北村匠海)と一緒に鈴をキャンプに連れ出し、鈴を見守る様子を見るに、鈴と一星の間に割って入るような真似はしないのではないだろうか。今後の深夜の動向が気になるところだ。

 2000年代、フジオカは香港や台湾といったアジア圏で芸能活動を行い、人気を博した後、2015年の連続テレビ小説『あさが来た』(NHK総合)に出演し、大ブレイクを果たした。ディーンが演じた五代友厚は人気を博し、彼を「五代様」と呼んで夢中になる視聴者が続出。紳士的で頼もしい五代がハマり役となったディーンは、美しいルックスも評判を呼び、ファンを増やしていった。2021年には、大河ドラマ『青天を衝け』(NHK総合)で再び五代を演じたが、作品をまたいで同じ人物を演じるという珍しいキャスティングも、ディーンの五代役が大人気だったからに違いない。

 音楽活動も並行して行うディーンは、2016年にはアニメ『ユーリ!!! on ICE』のオープニングテーマや、2017年のドラマ『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)ほか多くの作品の主題歌を担当。定期的にワンマンライブも開催している。

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