『警視庁アウトサイダー』冤罪事件の真犯人が判明　上白石萌歌が家族と正義の間で揺れる

　最終話では直央の中に芽生え始めた刑事としての使命感や責任感、父親の不正を許せない気持ちと、一方でそれを明らかにはしてしまわずに今の家族の形を守りたいという思いの間で揺れ動くことになるだろう。家族を守ろうとしたがために自身の正義感を見失い最悪の結果に陥ってしまった藤原要（柳葉敏郎）の後悔を、直央には味わってほしくはないと心底願うばかりだ。

　そうこうしているうちにまたしても有働の差し金だろう、ヒットマン・北岡（石田卓也）への殺人未遂容疑が架川にかけられ、突如追われる身に。刑事課の矢上課長（小松和重）はすぐさま「架川くんが手段を選ばないのは事件解決のため。自分のためにグレーなことなんてしないよ」と一蹴するが、本来であれば直央もこの場にいて同じ確信を抱いていたことだろう。

　真由は自身の元夫について「あの人の正義感が強すぎたから」とこぼしたが、最終話ではそれぞれが持つ正義感の本質が問われることになるだろう。蓮見が別人になりすましてまで迫ったこの事件の真相を、今度こそ白日の下に晒せるのだろうか。

※記事初出時、一部の表記に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

■放送情報
『警視庁アウトサイダー』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00～21:54放送
出演：西島秀俊、濱田岳、上白石萌歌、斎藤工、片岡愛之助ほか
原作：加藤実秋
脚本：髙橋泉
音楽：末廣健一郎
演出：木村ひさしほか
ゼネラルプロデューサー：服部宣之
プロデューサー：藤崎絵三、長谷川晴彦、山形亮介
制作協力：KADOKAWA
制作：テレビ朝日
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