『警視庁アウトサイダー』斎藤工&片岡愛之助が動き出す 異色トリオに解体の危機
いよいよラスボス登場となった『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)第7話。
蓮見光輔(濱田岳)の父・梶間優人(神尾佑)の冤罪事件が起きた当時、長野県警本部長だったのが新米刑事・水木直央(上白石萌歌)の父親で警視庁副総監の有働弘樹(片岡愛之助)であることが明かされる。そして水木をこの事件から遠ざけようとしてのことだろう、彼女に急に地域課への異動が言い渡された。
その頃、若手政治家のホープ・小山内雄一(斎藤工)は信濃一家組長で鷲見組でも確固たる地位を築いている当麻秀和(鈴木一真)の事務所に出入りしている様子を週刊誌に撮られてしまう。当麻が邪魔な小山内と10年前の冤罪事件の真相を掘り返そうとする架川英児(西島秀俊)のことが邪魔な有働。邪魔者同士をぶつけて潰し合わせれば良いと言い出した小山内は一体何を考えているのだろうか。「そろそろ折原大吾に出てきてもらいますか」と彼が言うなり折原(亀吉)の死体がその後すぐさま発見され、報道される。今後露見していく不都合な真実も“死人に口なし”として全て折原のせいにでもするつもりなのだろうか。
また、冤罪事件の被害者・歌川チカ(水崎綾女)と梶間が愛人関係にあったとキャスト全員に伝えるように、その当時チカとライバル関係にあった田並史江(高橋かおり)に吹聴したのは組対(組織犯罪対策部)の課長・船津成男(金児憲史)だった。チカの息子の涼牙(小越勇輝)が事件当時、現場近くから走り去る男とぶつかった際に、カフスボタンのプレゼントを落としていったようだが、これは船津が史江から贈られたものだったこともわかる。
さらに小浜三代子(石野真子)は事件当時、当麻とチカの関係を疑い彼女のアパート前まで行ったが中から聞こえてくる男の声が当麻のものではなかったため、その場から引き返したのだという。その声は船津のものでも梶間のものでもなかったようだ。「あの声は梶間刑事じゃない」と言う三代子の言葉を噛みしめるかのような蓮見の姿が忘れられない。
「初めてです、10年間父の冤罪を晴らすためにやってきましたけど、初めて父が犯人じゃないという証言を聞きました」
架川はその裏で、刑務所で梶間との面会を果たす。蓮見の奮闘ぶりを伝えると、「私は全てを受け入れて今は生きてます。蓮見さんも自分の人生を取り戻して下さい」と伝言してほしいという彼にはっきりと伝えた。
「自分の人生を取り戻すためにあいつは闘っているんです。あなたが諦めたらダメだ」
「真っ直ぐで困っている人を放っておけない、あなた譲りの最高の刑事です。それが俺の相棒です」