『愛と、利と』ユ・ヨンソクとムン・ガヨンが熱い視線を交わす リアルすぎる“愛と利害”

『愛と、利と』ユ・ヨンソクが熱い視線を送る

 Netflixで配信中の『愛と、利と』が描く、リアルすぎる“愛と利害”に引き込まれる。

 本作は、銀行を舞台にした男女4人の社内恋愛の模様を描くロマンス作品だ。ユ・ヨンソク演じるハ・サンスと、ムン・ガヨン演じるアン・スヨンは、互いに好意を持ちながらもすれ違い、それぞれ別の相手と付き合うことに。スヨンは、サンスの煮え切らない態度に怒りを感じ、自分に真っすぐに気持ちをぶつける守衛のチョン・ジョンヒョン(チョン・ガラム)と付き合い始める。サンスは、スヨンへの想いを持ちながらも、スヨンがジョンヒョンと付き合いだしたことを知り、後輩のパク・ミギョン(クム・セロク)の告白を受け入れてしまう。自分と似たような境遇のジョンヒョンとの恋愛を始めたスヨンだったが、ジョンヒョンの父が入院したことにより、彼から別れを告げられる。

 第7話、第8話は、サンスとスヨンがそれぞれ別の相手と交際しながらも、互いへの強い未練を持つ姿が描かれた。スヨンは、突然の別れを告げたジョンヒョンを訝しむが、彼は別れの理由をスヨンには頑なに言わないままだ。そんなある日、銀行の仲間たちと登山に出かけることになり、スヨンはミギョンから一緒に行こうと誘われる。了承したスヨンのもとに、当日、サンスの運転でミギョンが現れる。車内は、サンス、ミギョン、スヨンの3人で、サンスとスヨンはルームミラーで戸惑いながら目を合わせる。ミギョンは、スヨンの前でサンスとイチャイチャするような態度を見せつける。いたたまれなくなったスヨンは、車から降りて、ジョンヒョンの実家へ向かうのだった。

 ジョンヒョンの実家で、彼の状況を知ったスヨンは、自分がジョンヒョンを支えるから、一緒に住もうとジョンヒョンを誘う。夢と希望に満ち溢れ、キラキラと目を輝かせて未来を語っていたジョンヒョンが、父親の事故によって、あっという間にお先真っ暗になってしまうのがなんとも痛ましい。長男として、これから父親の代わりに一家を担っていく、年下である彼の重荷を、スヨンは同情したのではないだろうか。まだ、スヨンの気持ちは、完全にジョンヒョンに行ったわけではなく、サンスに未練があり、車内の空気にもいたたまれなくなるなど、サンスと互いに意識しあっている。

 そして、スヨンは、ソ・ギョンピル(ムン・テユ)から、サンスが自分のために、支店長の不正を本社に告発したことを教えられる。サンスが陰で自分を庇い、支えていたことを知り、サンスへの頑なな思いが解け始めるスヨン。一方のサンスは、スヨンへの想いを抱きながら、ミギョンを選んだ自分の選択に責任を持とうとしていた。ミギョンとデートを重ねるサンスを見ていると、スヨンの時と全く違うことがよくわかる。

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