『星降る夜に』『夕暮れに、手をつなぐ』など注目作揃い! 1月期おすすめ恋愛ドラマ3選
2023年1月期も引き続き恋愛を中心に据えたドラマ作品の放送が控えており、日に日に寄せられる期待や注目度が高まっているのを感じる。
『100万回 言えばよかった』
まずは1月13日に第1話が放送された『100万回 言えばよかった』(TBS系)。井上真央主演の恋愛ドラマというだけで胸が高鳴るのに、さらに本作は脚本家・安達奈緒子が手がけるオリジナル“ファンタジーラブストーリー”。アラサーの恋愛×ファンタジーと言われても正直なところなかなか想像がつかないが、なるほどだからこそ脇を固めるのが佐藤健と松山ケンイチで、この3人の配役なのだと納得させられた第1話だった。
再会を果たした幼なじみで、お互いを運命の相手だと確信し合っている相馬悠依(井上真央)と鳥野直木(佐藤健)に突然の別れが訪れる。そして、幽霊になってしまった直木の姿がなぜか刑事・魚住譲(松山ケンイチ)には見えてしまい、2人の間に巻き込まれていく様子が描かれる。3人の確かな演技力で突然大切な人が自分の前から姿を消してしまった喪失と、大切な人が目の前にいるのにその気持ちを直接届けられない直木の歯痒さや不甲斐なさ、そのどちらの事情にも直面してしまい見て見ぬ振りはできない譲の板挟み感がリアルで引き込まれる。さらに直木が殺人現場の防犯カメラに映り込んでいたという衝撃的な展開で終わった第1話で予想を裏切られ、この作品が包括しうるジャンルの多様性や垣根のなさ、底知れなさを見せつけられた。
『星降る夜に』
そして、1月17日21時から放送開始になる『星降る夜に』(テレビ朝日系)は、2024年に放送予定の大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)でのタッグも注目を集めている大石静脚本×吉高由里子主演作品だ。吉高演じる主人公の雪宮鈴は本音を隠し、誰にも弱音を吐くことのできない産婦人科医。そんな彼女が音のない世界で生きる遺品整理士の柊一星(北村匠海)と出会い、10歳の年齢差を超えて恋に落ちる大人のピュアラブストーリーが描かれるようだ。“命の始まり”に立ち会う鈴と、その終わりに立ち会う一星という対比が鮮やかで、2人が出会った偶然に必然性が感じられる。
また、前クールに話題となった『silent』(フジテレビ系)と同様に聴者とろう者の恋愛が描かれるようだが、想(目黒蓮)が中途失聴者だったのに対し、一星は生まれつき耳が聞こえないという役どころだ。直情的、かつ感情表現が豊かで明るく陽気&おしゃべりだという一星のキャラクター造形と、一星がどんなふうに頑なな鈴の心を解していくのか楽しみだ。