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『ガンニバル』高杉真宙演じる京介は一体何者なのか “善良な人々”が変貌する恐ろしさ
ストーリー的には大きな進展があったわけではないが、村人たちの不穏さをひとしきり見せた後、後半のエピソードで重要となってくるであろう男が登場する。供花村の“誰か”に顔を喰われたという、その男・寺山京介(高杉真宙)。自分の存在は供花村の人々が隠している秘密とその証拠であると大悟に告げる。
原作では山奥に流れる川を隔てて対面した大悟と京介。しかしこのドラマ版では、山奥にひっそりとたたずむ廃ホテルのなかで、ガラス越しに対峙する。限りなくその光景は、『羊たちの沈黙』のハンニバル・レクターとクラリス・スターリングの対面を彷彿とさせるものがあり、京介が後藤家か村人、はたまた大悟の、どちら側の味方なのかでこの物語の向かう方向が決まっていくのであろう。
■配信情報
『ガンニバル』
ディズニープラス「スター」にて独占配信中
出演:柳楽優弥、笠松将、吉岡里帆、北香那、杉田雷麟、志水心音、中村祐太郎、吉原光夫、六角精児、酒向芳、中村梅雀、倍賞美津子
原作:『ガンニバル』二宮正明(日本文芸社刊)
監督:片山慎三、川井隼人
脚本:大江崇允
プロデューサー:山本晃久、岩倉達哉
©2023 Disney