『舞いあがれ!』“飛行機の音”に導かれためぐみの決断 柏木の言葉が舞の救いとなるのか

『舞いあがれ!』音に導かれためぐみの決断

 案の定、それを知った舞はまた「私も手伝う」と言うが、めぐみの気持ちを理解する祥子がそれを諭す。そんな舞のもとにかかってきたのが、“彼氏”の柏木(目黒練)の電話だった。前に電話をしたのは、遠距離恋愛で少し寂しくなった舞からだったが、柏木は電話をかけてきた舞がどうしているのか、なぜ普段はメールなのに電話をしてきたのか、何かあったのか、そんなことをあまり気遣うこともできずに電話を切った。「パイロットにはなるよな」の言葉に舞も思わず固まっていたのを思い出す。「いや、今そういう話したいわけじゃないんだけど」感がすごかったわけだが、この時に限らずこれまでの電話のやりとりから見て、何か生活における相談や悩みがあっても、柏木とは“パイロット関連の話”しかできていない。何となくではあるが、柏木にとって舞との時間も関係性も、航空学校で止まっているのだ。

 そんな柏木も、さすがに舞からメールで浩太の訃報を知らされたのか、舞の様子を確かめるために電話をかける。「もっと力になりたいのに、どうしたら良いのか」と相談する舞に柏木はいつも通り「パイロットになればいい」と返すが、今回はその言葉に救いがあった。浩太が倒れる前の最後に舞に伝えた「自分の夢を追ってほしい」という願い、舞の将来を巻き込まないように工場をたたむことにしためぐみの決意。それらを無駄にしないためにも、「パイロットになって親孝行をする」ことは舞にとって“自分ができること”だから。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:福原遥、横山裕、高橋克典、永作博美、赤楚衛二、山下美月、目黒蓮、長濱ねる、高杉真宙、山口智充、くわばたりえ、又吉直樹、吉谷彩子、鈴木浩介、高畑淳子ほか
作:桑原亮子、嶋田うれ葉、佃良太
音楽:富貴晴美
主題歌:back number 「アイラブユー」
制作統括:熊野律時、管原浩
プロデューサー:上杉忠嗣
演出:田中正、野田雄介、小谷高義、松木健祐ほか
主なロケ予定地:東大阪市、長崎県五島市、新上五島町ほか
写真提供=NHK

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