早乙女太一、久々の本格ラブストーリー挑戦 『バツイチ2人は未定な関係』に高まる期待

早乙女太一、久々の本格ラブストーリー挑戦

 本仮屋ユイカと早乙女太一が恋人でも家族でもない、けれども“大切な人”という新しい“名もない関係”を築き、人生のリスタートを切るバツイチ男女を演じる『バツイチ2人は未定な関係~『ふつう』、やめます!編』(テレビ朝日系)が1月4日に放送される。そして、ドラマ終了後その後の2人の関係が描かれる『バツイチ2人は未定な関係~人生は二択じゃない!編』がTELASAにて配信されるという、地上波とTELASAの完全連動ドラマ企画ということで年始スペシャル感満載だ。

 予告編を観る限り、本作で主人公の新たなパートナー役を演じる早乙女ははにかんだような笑顔を見せており、どことなく既に不器用さが滲んでいる。思わず『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)で演じたトランペッターのトミー北沢が思い起こされる。トミーは真っ白なタキシードに身を包む王子様ビジュアルに加え、自信満々な素振りやキザなこともさらりと口にできてしまうキャラクターで、画面の中でも外でも女性ファンを沸かせていたが、彼の内に秘めたる情熱や仲間思いで面倒見の良い部分が垣間見え、より一層キャラクターに深みや愛嬌が出ていた。ライバルであり親友のトランペッター・ジョー(オダギリジョー)のことになると一気にムキになり、ある意味自分のこと以上に感情が剥き出しになるトミーを暑苦しさとは別の次元で魅力的に演じてくれていたのが印象的だ。

 トミーと同じく白い装いに身を包む早乙女が見られたのは、『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)での美しき放火犯・井原香音人(早乙女太一)だ。金髪に白いフードを被った香音人には生活感が全くなく、神格化されるようなキャラクターを軽やかに演じ切っていた。

 白とは正反対の真っ黒な衣装で主演を務めた『封刃師』(テレビ朝日・ABCテレビ)では、切れ良く見惚れてしまう殺陣やアクションはもちろんのこと、あの独特な世界観が日常と地続きにあるように見せてくれるフィクションと現実の橋渡し役を見事担っていた。多くを語らずともその姿形だけで唯一の“封刃師”としての宿命を背負ってしまった者の矜持と重圧とやるせなさをも立ち昇らせ、その中に早乙女特有の優雅さや気高さが光っていた。

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