三山凌輝、BE:FIRSTを背負って臨んだ『HiGH&LOW』で得たもの 「ひとつの突破口が見えた」

三山凌輝、『HiGH&LOW』で得たもの

 9月9日の公開から3日間で動員17万6550人、興行収入2億6870万円のロケットスタートを記録した映画『HiGH&LOW THE WORST X』。男たちの友情と熱き闘いをメディアミックスで描く『HiGH&LOW』シリーズと、不良漫画の金字塔『クローズ』『WORST』がクロスオーバーした『HiGH&LOW THE WORST』の続編となる本作には、川村壱馬をはじめとしたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEのメンバーを中心に、前田公輝、志尊淳、佐藤流司、塩野瑛久ら錚々たる役者陣が名を連ねている。

 そんな本シリーズに本作から新たに参加したのが、三山凌輝(BE:FIRST/RYOKI)だ。三山が演じるのは、鬼邪高を潰そうと画策する最悪の男・天下井公平。“ヴイラン”として三山は本作にどんな心持ちで臨んだのか、同じくシリーズ初参戦となるNCT 127のメンバーである中本悠太との絆、BE:FIRSTと役者業の両立などについて、じっくりと話を聞いた。【インタビューの最後にはチェキプレゼント企画あり】

映画『HiGH&LOW THE WORST X』三山凌輝(BE:FIRST/RYOKI)からメッセージ到着

「今後はもうどんなスケジュールもいけるだろうなって(笑)」

――ちょうど1年前がBE:FIRSTのプレデビュー日でした(取材日は8月16日)。こうして映画の取材を受けること、しかも『HiGH&LOW』というビッグタイトルに参加することなど、当時は想像もつかなかったかと思います。

三山凌輝(以下、三山):本当に怒涛の1年間でした。もちろん、ここまで具体的なことは想像していなかったんですが、“準備”はずっとできていたのかなと改めて思います。『THE FIRST』に参加する前から、そのためにずっと努力もしてきて、こうなりたいというイメージは常にもっていたので。本作のお話をいただいたときも、「できない、まだ早い」とは考えずに、物怖じせずに飛び込んでいきたいという思いでした。それができたのも、支えてくださるスタッフさんやBE:FIRSTのメンバー、応援してくださる皆さんがいてこそなので、心から感謝しています。

――BE:FIRSTとしてもプレデビューから常にメディアに出演され続けていて、今年もフェスや新曲のレコーディングなど超多忙な日々だったかと思います。なので、三山さんの出演が発表された際も、「いつ撮影できるの?」というのが率直な感想でした。

三山:そうですよね(笑)。スケジュールはものすごかったです。でも、あのスケジュールを超えたから、今後はもうどんなスケジュールもいけるだろうなって(笑)。それと同時にいろんな引き出しというか、自分にとっての武器が作れた時間だったなと思います。『HiGH&LOW THE WORST X』の撮影中、ちょうどBE:FIRSTのセカンドシングル「Bye-Good-Bye」のMV撮影のために1日だけ都内に戻る日があったんです。すごく明るめの曲調なんですが、カットがかかった瞬間に、急に天下井になってるみたいな瞬間が結構多くて(笑)。普通は逆だと思うんです。カットがかかった瞬間に素に戻るのに、あの頃は素のときが天下井みたいな感じで。メンバーもびっくりしていたと思いますし、「顔がひきつっているよ」と言われたこともありました。それぐらい天下井に、『HiGH&LOW THE WORST X』に入り込んでいたんだなと今振り返ると思います。だからこそ、そのときも寄り添ってくれたBE:FIRSTメンバーの優しさが滲みましたし、こんな環境で好きな仕事をさせていただていることに、感謝の思いでいっぱいでした。

――『THE FIRST』でのBE:FIRSTメンバー発表の際にも、SKY-HIさんが「どんな才能も尊重する」と言っていたのが非常に印象的で。とはいえ、デビューから1年も経たないうちに、三山さんが役者業をすぐに再開されるとは思ってもいなかったです。

三山:そうなんです。僕自身もそれはびっくりしました。どうしても役者業をやれば、他のメンバーと一緒の時間はなくなるわけで。僕自身も大好きだった『HiGH&LOW』という作品で、しかもこんなに重要な役で、プレッシャーはありましたが、絶対に参加したいと強く思いましたし、BE:FIRSTの関係者の皆さんも強く後押しをしてくれて実現しました。自分が今までやってきたことは間違っていなかったんだと肯定できる瞬間でもありましたし、人生ってどこでどうなるか分からないなと改めて思いました。

――人気シリーズの作品ということもあり、本作ではじめて三山さんのことを知る人も多いと思います。そんな中で、今回は完全な“ヴィラン”(悪役)なわけで、“嫌なヤツ”のイメージがつくリスクもあったと思います。その点については?

三山:“嫌なヤツ”と思っていただけたら成功ですし、役者として本望です。天下井のイメージがついてしまったとしても、また違う作品では別のイメージを持っていただけるチャンスでもあるし、自分自身としてもどんどん幅を拡げていけるなって。天下井を演じた僕も、ある意味嘘偽りのない自分ですし、アーティストとしての自分もいる。バラエティ番組ではまたきっと違った顔を見せてもいるかもしれない。どの入口から入った方にも、いろんな一面があるんだなと思ってもらえたら何よりもうれしいですね。

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