『ちむどんどん』に『HiGH&LOW』山田裕貴＆前田公輝が集結　ギャップのある配役に注目

　連続テレビ小説『ちむどんどん』（NHK総合）の放送も、残すところ約1カ月となった。黒島結菜演じるヒロイン・暢子が自身の夢であった沖縄料理店「ちむどんどん」を東京にオープンさせ、物語も最終回に向けて大詰めを迎えている。

　そんな中、本作で共演する山田裕貴と前田公輝が8月23日、それぞれのSNSに投稿した内容が話題に。山田が撮影の合間に隠し撮りした前田のドアップ写真を投稿すると、前田もそれに乗っかり、山田の変顔写真を投稿したのだ。

　2人といえば、LDHが贈る総合エンタテインメントプロジェクト『HiGH＆LOW』シリーズでも共演。上記の投稿にも「#ハイロー」「#こっちじゃあなたが裸眼でわたしが眼鏡」というハッシュタグを付け、ハイローファンを喜ばせた。

　5つのチームが拮抗する“SWORD地区”を舞台に、男たちの友情と熱き闘いを描いた『HiGH＆LOW』。山田演じる村山良樹は5つのチームのうち、“漆黒の凶悪高校”の異名を持つ鬼邪高校のトップに君臨していた男だ。

　しかし、山王連合会のコブラ（岩田剛典）と激闘の末に敗北。無気力状態に陥った村山の前に現れたのが、前田演じる轟洋介だ。力を誇示するためだけにてっぺんを取ろうとする、かつての自分と重なる轟と対峙し、村山は一人ではなく仲間と共に高みを目指す真の頭へと成長していく。

　山田が自分の分身（※）として愛情深く演じた村山はメンバーからも、ファンからも愛されるキャラとなり、鬼邪高は唯一EXILE TRIBEのメンバーがいないチームとしてスタートしながら、本作屈指の人気を誇った。そんな鬼邪高に焦点を当てたのが、『HiGH＆LOW』シリーズと、髙橋ヒロシ氏による漫画『クローズ』『WORST』の世界観がクロスオーバーした映画『HiGH＆LOW THE WORST』（2019年）だ。

　タイマンに敗退したものの、村山と互角に戦えるだけの強さを誇りながら人望を得られずにいた轟。映画では、彼が村山との再戦や、リーダーとしての資質を持った転校生・花岡楓士雄（川村壱馬）との出会いを通じて人間的に成長していく姿が描かれた。そして、一つにまとまっていく後輩たちを見届け、村山は鬼邪高を卒業していく。正反対だが、重なる部分もある村山と轟の人生が交わることで鬼邪高の結束力は強固なものになっていったのだ。

　そんな観る者の心をかき乱す人間ドラマを作り出した山田と前田が再び共演することになったのが『ちむどんどん』だが、どちらも『HiGH＆LOW』の時とはかなりギャップのある役柄を演じている。