『魔法のリノベ』波瑠と北香那の一騎討ち 優しすぎる間宮祥太朗の課題

『魔法のリノベ』波瑠と北香那の一騎討ち

 久保寺(金子大地)との関係に終止符を打ったはずの小梅(波瑠)の元に、桜子(北香那)が押しかけてくる。8月8日に放送された『魔法のリノベ』(カンテレ・フジテレビ系)の第4話では、小梅と桜子の一騎打ちと「腹を割って話すこと」の大切さが描かれた。

 久保寺と小梅、そして桜子の三角関係は未だこじれたままで、簡単には修復できないところまできていた。桜子とは別れた上で小梅に再アタックしたはずの久保寺だが、事態はそう簡単にはいかない。桜子が1人で暴走し、まるふく工務店に乗り込んで来たのだ。桜子の戦法は、いつも悲劇のヒロインになること。泣き落としや巧妙な嘘を重ね、人から同情されることで自分の思い通りに周囲を動かそうとしているのだ。小梅を久保寺と別れさせた上に退職にまで追いやったときも、桜子はこの手を使う。しかし今回、小梅は桜子に真っ向から立ちむかい、その卑怯なやり口についても正面を切って指摘するのであった。その場の空気に耐えられなくなった玄之介(間宮祥太朗)が“詫び”を発動させて事態を収めてしまうものの、小梅自身は「腹を割って話すこと」の大切さを痛感するのであった。

 毎話ごとにそれぞれの家族が抱える問題を取り上げ、リノベーションを通して課題を解決していく『魔法のリノベ』では、時として家族を導く立場の小梅や玄之介自身の課題についても描かれる。特に第4話での小梅は、自身が抱える一番苦しい部分と向き合うことになる。久保寺との恋が終わり、しこりになっていた桜子の存在に対しても、対決の糸口を見つけた小梅。以前なら言いたいことを言わずに終わらせていたかもしれないが、今では向き合う気力とエネルギーをしっかりと身につけていたように感じた。波瑠はそんな小梅の変化を繊細に演じ切る。グローバルステラDホームにいた頃の堅い表情とは打って変わって、今の小梅は柔らかい笑顔を見せている。まるふく工務店で過ごす小梅の些細な表情や言葉から成長が実感できることで、小梅の提案するリノベーションにも説得力が生まれるのだ。

 ついに、玄之介の抱える問題も炙り出されていく。小梅と桜子の一騎討ちでさえ、いたたまれなくなって、その場を収めてしまうような玄之介。その優しさや、器用な詫び力はプラスにばかり働くわけではなかった。玄之介はこうやって、自分の弟や妻と向き合うことと逃げてきたのかもしれない。そんな玄之介もまた、小梅との出会いで人生を変えた。「僕のリノベーションは小梅さんと出会ったこと」と語る玄之介からは、仕事だけでなくプライベートでも小梅の存在が大きなものになりつつあることが伝わってくる。優しすぎるからこそ、相手と向き合いきれないところが課題の玄之介だが、いつか自分と家族との問題をしっかりと“リノベ”する日が来るのではないだろうか。

 腹を割り合って着地点を決めることも大事、その場を丸く収めることも大事、お互いのやり方を尊重し合う小梅と玄之介の関係にもどこか変化が現れそうな兆しが。お互いがお互いにとっていい影響を与えている2人を、この先も見守りたい。

■放送情報
『魔法のリノベ』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週月曜22:00〜放送
出演:波瑠、間宮祥太朗、金子大地、吉野北人(THE RAMPAGE)、SUMIRE、本多力、山下航平、YOU、近藤芳正、原田泰造、遠藤憲一、浅野ゆう子、佐伯大地、渡辺真起子、寺島進など
原作:星崎真紀 『魔法のリノベ』(双葉社 JOUR COMICS)
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
主題歌:ヨルシカ「チノカテ」(ユニバーサルJ)
音楽:瀬川英史
プロデューサー:岡光寛子(カンテレ)、伊藤茜(メディアプルポ)、田端綾子(メディアプルポ)
監督:瑠東東一郎、本田隆一
制作協力:メディアプルポ
制作著作:カンテレ
(c)カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/mahorino/
公式Twitter:@mahorino8
公式Instagram:@mahorino88

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