波瑠×間宮祥太朗の新たなバディが誕生 『魔法のリノベ』が描く“人生のリノベーション”

人々の生き方を描く『魔法のリノベ』

 「リノベは魔法」を合言葉に、新たなバディが誕生。住宅リノベーションを通して、人々の生き方を描く『魔法のリノベ』(カンテレ・フジテレビ系)の第1話が7月18日に放送された。星崎真紀による同名漫画を原作とし、主演には『ナイト・ドクター』(フジテレビ系)の波瑠、そしてバディ役は『ナンバMG5』(フジテレビ系)で注目を集めた間宮祥太朗が務める。演出を『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)の瑠東東一郎、脚本はアニメ『四畳半神話大系』(フジテレビ系)の上田誠(ヨーロッパ企画)が担当。

 男ばかりの「まるふく工務店」の長男・福山玄之介(間宮祥太朗)は、営業担当でありながらまったく成果を出せずにいた。ある日、大手リフォーム会社から真行寺小梅(波瑠)が転職してくる。小梅は大手での経験を活かし、まるふく工務店のちょっぴり古いやり方をテコ入れするために、玄之介の父・蔵之介(遠藤憲一)のツテで入社したのだった。そんな2人が初めてバディを組んで担当したのが、築60年の家をリノベしたいという西崎夫婦。しかしリノベに乗り気な夫の和則(寺脇康文)に対して、妻の万智(中山美穂)はどこか寂しそうな表情を浮かべている……。

 『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系、以下『#リモラブ』)以来の共演となる波瑠と間宮祥太朗が、息のあった芝居を見せた『魔法のリノベ』。ミニチュアやCGを駆使して家が生まれ変わっていく様子がリアルに描かれるという「魔法」のような演出に加え、小梅と玄之介が顧客としっかりと向き合う姿から、家屋のリノベーションが持つ可能性を強く感じさせる作品となった。住宅がテーマとなれば、やはりフォーカスされるのは家族のかたちや在り方だ。こうした問題に切り込みつつも過度な重さを感じさせないのは、波瑠と間宮のコミカルな表情やテンポのいい掛け合い故だろう。

 第1話の段階から、まさに快活なお仕事ドラマとして魅力あふれる作品となった。『#リモラブ』では恋の三角関係の渦中にいた2人であったが、今作では仕事のバディとしてまた違った表情を見せてくれるところも何か新鮮さが光る。波瑠の演じるサッパリした女性像と真っ直ぐな仕事への姿勢が、うだつの上がらないバツ2子持ちを演じる間宮をリードする姿が頼もしい。

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