『赤いナースコール』が提示する新しい考察ドラマ 同一犯説を疑わせる電ノコ男の正体は?

『赤いナースコール』電ノコ男の正体は?

 これらは別の犯人による犯行の可能性を示唆している一方で、江口と松井の事件では、これまでにない犯人像の重なり合いも見られる。県下の事件の被害者は病院関係者ではなかったが、江口は榎木田病院の購買部に勤めていた。また滝中(橋本淳)と下塚(大水洋介)が病院内で殺されたのに対して、松井は自宅で殺されるなど殺害場所も病院に特定されていない。さらに2つの連続殺人を結びつける事実も新たに発生。翔太朗とアリサ(福本莉子)に電動ノコギリを持った人影が忍び寄り、病院内にチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」が流れる。このことは同一犯説を裏付けるものではないか?

 謎が徐々に解き明かされる一方で、当初から頭を占めていた疑問として、なぜ313号室の患者が狙われるのかという疑問がある。不審な噂の絶えない榎木田病院だが、これまで表立って連続殺人があったわけではなく、翔太朗の入院をきっかけに同室の患者が次々と殺される。ということはやはり犯人は翔太朗なのか。西垣が言うように「まだまだ一波乱、二波乱ありそう」だ。

■放送情報
ドラマプレミア23『赤いナースコール』
テレビ東京系にて、毎週月曜23:06~23:55放送
Paravi、ひかりTVにて、地上波放送終了後に配信
出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、福本莉子、池田鉄洋、ベッキー、木村了、山本浩司、橋本淳、森田甘路、大水洋介(ラバーガール)、堀口紗奈、板尾創路、浅田美代子、鹿賀丈史
企画・原作:秋元康
監督:本橋圭太、上田迅
脚本:秋元康、宮本武史、服部隆、吉崎崇二
音楽:矢野博康
主題歌: みゆな「凝視」(A.S.A.B)
オープニングテーマ:Sexy Zone「Sleepless」(Top J Records)
チーフプロデューサー:森田昇(テレビ東京)
プロデューサー:北川俊樹(テレビ東京)、平部隆明
制作:テレビ東京、ホリプロ
製作著作:「赤いナースコール」製作委員会
(c)「赤いナースコール」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/akanasu/
公式Twitter:@tx_akanasu
公式Instagram:@tx_akanasu

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