『純愛ディソナンス』事件から5年、驚きの新事実が明らかに さらに深い“純ドロ”の闇へ

 早くも小坂(筧美和子)の殺人事件の真相が暴かれ、正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)の運命は大きく変わる。『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)の第3話では、事件から5年後の正樹と冴の再会までが描かれた。だが、その裏には多くのしがらみが渦を巻いていた。

 小坂(筧美和子)の愛人が加賀美(眞島秀和)であったことを知った冴は、監禁されてしまう。しかし異変に気づいた正樹が慎太郎(高橋優斗)と共に助けに向かった。これにより正樹は小坂殺しの犯人が加賀美だと知ることになる。加賀美が殺人を犯した動機は小坂から別れを切り出されたという痴情のもつれであった。しかし巻き込まれてしまった冴、そして冴と特別な関係にあり、兄の恋人を殺害された正樹も運命を大きく変えることになるのだ。これをきっかけに正樹は教師を辞め、冴は大学の推薦を取り消され進学をあきらめることに。

 そして5年の月日が流れるーー。冴はアルバイトとして路加雄介(佐藤隆太)が代表を務めるアプリ会社に入社することになった。そこで仕事をするうちに、冴は、高校時代の国語教師であった愛菜美(比嘉愛未)がペンネームを使って小説家をしていること、そしてそれが冴の憧れの作家であることを知った。さらに驚いたのは、愛菜美が夫として紹介した人物こそが、街で偶然再会したばかりの正樹だったのだ。

 驚きの新事実が続々と明らかになり、これまで謎に包まれていた関係性にも変化が生まれる。雄介は、愛菜美の父である賢治(光石研)が、かつてひどい扱いをしていた相手である。この点を踏まえ、雄介が愛菜美に対談や企画を持ちかけ接触する意味にも注目していきたい。さらに明るみになったのはこれだけではない。賢治の会社で働く正樹は、仕事の成績もよく賢治からも認められている。加えて、作家へと転身した愛菜美と結婚もしていたのだ。賢治にとっての正樹は、社員でありながら義理の息子ということになる。やっと冴は正樹と「教師と生徒」というしがらみなしで再会できたにもかかわらず、その関係性は当時以上に難しいものになっていた。冴自身も、正樹に囚われていた過去から前に進みたいと口にし、それを聞いた慎太郎は5年以上もの思いを伝えるべく冴に告白。全てが“はじまりそう”な中で、さらに状況が大きく覆りそうなハラハラとした愛の告白から目が離せなくなってしまう。

 第3話のほとんどがその複雑な物語と絡み合う人間関係の説明に割かれながらも、物語の核心である「純愛」については度々言及されていた。仕事においても恋愛においても冴にとっての欲しいものを手に入れ尽くした愛菜美は、「打算のない真っ白な恋は、お互い幸せになれない」と冴と正樹の関係を暗示するような言葉を残す。また正樹はモノローグで「その運命が本物なら、どれだけ逃げても追いかけてくる」と冴とのことを仄めかすような発言をしており、この関係がさらに深い“純ドロ”の闇へと沈んでいくであろうことが予感された。

 殺人事件こそ解決したものの、人間関係のドロドロとした深淵をのぞき込んだような気持ちにさせる第3話。この不協和音がハーモニーになる日は訪れるのだろうか。

■放送情報
木曜劇場『純愛ディソナンス』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:中島裕翔、吉川愛、比嘉愛未、高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)、筧美和子、和田正人、畑芽育、藤原大祐、神保悟志、手塚とおる、眞島秀和、富田靖子、光石研、佐藤隆太ほか
脚本:玉田真也、大林利江子、倉光泰子、武井彩
演出:木村真人(共同テレビ)、土方政人(共同テレビ)、菊川誠(共同テレビ)
プロデューサー:森安彩(共同テレビ)、関本純一(共同テレビ)
編成企画:高野舞
主題歌:Hey! Say! JUMP「Fate or Destiny」
制作:フジテレビ
制作・著作:共同テレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/lovedisso_fuji/
公式Twitter:@lovedisso_fuji
公式Instagram:lovedisso_fuji

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