『純愛ディソナンス』中島裕翔が吉川愛に見せる“心のスキ” 不安定な2人は協和音になるのか
美しいピアノの旋律とともに紡がれる正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)の特別な関係は、思いもよらぬサスペンス要素によって一気に温度を変える。『純愛ディソナンス』(フジテレビ系)の第2話では、正樹と冴が抱き合っている写真が流出。これをきっかけに正樹と冴を取り巻く環境はさらなる混乱へと突き進んでいくのであった。
親から愛されないというお互いの境遇に呼応し合うように精神的な関係を深めていく正樹と冴。しかしそれは恋愛と一括りに呼べるものではなく、お互いが本音をさらけ出せる特別な関係と言ったほうがしっくりくるかもしれない。だが、小坂(筧美和子)の死に胸を痛める正樹を冴が抱きしめている写真が流出してしまう。
怒り心頭の冴の母親・静(富田靖子)が学校に乗り込み、冴が大切に書いていた小説を職員室中に配り歩き、あげく読み上げるなどの行き過ぎた行為に及んだ。そんな静に対して感情が抑えきれなくなった正樹は、声を荒らげ、きつく責めるのであった。その一方で小坂の死の真相として、新たに加賀美(眞島秀和)の関与が疑われるような映像が発見される。
心を開いたかと思えば急に突き放すような態度をとる。正樹のこうした不安定さは、まるで正樹が冴に説明した「不協和音」のように2人の結びつきを特別なものにする。正樹と冴の関係は、まだ“相入れない音”であるが、徐々に“忍ばせる”ことでハーモニーになる可能性を秘めている。正樹は冴の力で2度も救われたのだし、冴も、親に埋めてもらえない心の穴を正樹と共有することで救われている。教師と生徒という立場でありながら、現状の2人はお互いがなくてはならない存在なのだ。