おいでやす小田、7月期ドラマで“みんなのおじさん”に 朝ドラで俳優としての地位を確立

おいでやす小田、7月期ドラマで引っ張りだこ

 富澤たけし(サンドウィッチマン)、原田泰造(ネプチューン)、坪倉由幸(我が家)、児嶋一哉(アンジャッシュ)、角田晃広(東京03)など、近年は芸人たちがこぞって役者業に力を入れている。普段からコントや漫才で色んなキャラクターになりきっているから、その演技力はお墨付き。また、バラエティで培ったアドリブでの対応力も相まって、ドラマや映画に引っ張りだこだ。

 そんな“芸人俳優”軍団に新たな人物が参入しようとしている。おいでやす小田だ。ピン芸人として別々に活動していたこがけんと2019年にコンビを結成し、翌年『M-1グランプリ』の決勝戦に出場。「コラーーー!!」「なんや〜〜〜!!」というシンプルな絶叫ツッコミでブレイクを果たした。そんな小田が7月期は、既に放送中の『彼女、お借りします』(ABCテレビ・テレビ朝日)に加え、7月15日より放送中の『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系)にも出演。さらに、Paraviで配信されている同作のスピンオフドラマ『塩介と甘実-蕎麦ができるまで探偵-』では主演を務めている。

 ここにきて俳優としての需要が増している小田だが、それはひとえに、2021年後期放送の朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)でその実力を見せつけたのが大きいだろう。小田は3部構成のラストを飾る「ひなた編」のほぼ全編を通して、商店街のおっちゃん・森岡新平役を好演。大阪から京都に身一つで引っ越してきた新婚夫婦のるい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)、そして後に二人の間に生まれたひなた(川栄李奈)と桃太郎(青木柚)の半生を見守った。

 最初こそ、商店街で回転焼き屋を開店した夫婦に「ここらのもんは食べたがらへんで」と苦言を呈していた森岡。だけど、一人でお店を切り盛りしているるいの身体を心配したり、ひなたが時代劇スター・モモケンのサイン会に参加するために空き瓶貯金に協力したりと、さり気なく大月家のことを気にかけてくれるように。さらに、桃太郎が進学する節目のタイミングでは、「桃太郎さんおめでとうさん、おめでとうさん。おっちゃんが撮ったろ」と家族写真のカメラマン役を買って出るのが風物詩となった。

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