おいでやす小田、新たな“朝ドラ出演芸人”に 『カムカムエヴリバディ』でキレを発揮?

 NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』第13週より、お笑い芸人のおいでやす小田が登場。3世代のヒロインが、京都、岡山、大阪を舞台に物語が受け継がれていく本作に、小田は酒屋のおじさん・森岡新平役で出演する。

おいでやす小田
おいでやす小田

 これまでも朝ドラのキャストに抜擢されることが多かったお笑い芸人。作中では、バラエティ番組や劇場で見せる顔とはまた違う俳優としての顔が見られ、その才能が高く評価される芸人も多い。

 近年では、『エール』(2020年/NHK総合)に出演したお笑いトリオ、ハナコの岡部大もそのひとり。2018年のキングオブコントで見事王者に輝いたハナコは、コント師としての実力を魅せつけた。ハナコのコントは、ボケの岡部とツッコミの秋山を主軸として展開され、所々でボケの菊田がナチュラルに登場するという構造が特徴的である。

 特に、岡部の放つ演技力と表現力の豊かさはズバ抜けており、キングオブコント決勝で披露したネタでは、“ありのままの犬”と、“狂気的な女子高生”を演じ、前者のネタでは、シュールながらも、パワフルな動きと犬の気持ちを汲み取ったセリフで、不思議と本当に犬に見えてくるほどの「犬らしさ」を表現し、後者のネタでは、セリフは少ないながらも、“本気で走る”というシンプルな動きで、強烈な女子高生キャラを表現し、豊かな演技力と斬新な独創性で笑いを誘った。そんな犬役までもハマってしまう岡部は、ほかにも先生や親戚のおじさんなど、コント内でさまざまな役(キャラクター)を演じ、どの役柄(キャラクター)もコントの世界観に引き込まれるほど、表情や動作による表現力が多彩である。

 そんな岡部が『エール』で演じたのが、主人公・古山裕一(窪田正孝)の弟子・田ノ上五郎役。普段のコントでも「表情による感情表現」や「力強いセリフ」を得意とする岡部は、作中でもそのセンスを活かし、真っ直ぐで真面目な昭和時代の純朴な青年、吾郎を表現した。また、作中では、吾郎と森七菜演じる関内梅との恋模様も描かれており、主演級女優の相手役という大役も。『エール』での岡部の演技を絶賛する声は多く、“吾郎ロス”となる視聴者も現れるほど、反響を集めていた。

 そんな岡部に続くように、今回『カムカムエヴリバディ』に出演するおいでやす小田は、2020年のM-1グランプリ(以下M-1)に、ピン芸人のこがけんと組んだお笑いユニット、おいでやすこがとして出場し、準優勝を果たした。2016年から2020年までのR-1グランプリ(旧:R-1ぐらんぷり)では、5年連続ファイナリストとして出場するなど、ピン芸人としても実力を発揮していた小田。M-1での準優勝をきっかけに大ブレイクし、ユニットとしてもピン芸人としても幅広い活躍をみせている。

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