重岡大毅の“泣きの演技”が新境地へ 『雪女と蟹を食う』“死”と“生”を描いた凄まじい第1話

『雪女と蟹を食う』重岡大毅が新境地へ

 原作では床が痛いからベッドに連れて行かせたり、ドラマと同じように行為後に笑っていたり、「幻想ですよ、三十路の女に貞操観念なんて……ましてや人妻ですからね。あるふりをするのが上手いだけです」と話すなど、敵わない印象が強い彩女。それを、ドラマ版では入山がより口数少なく、しかし表情でその底知れなさを表現した。ただ美しいだけではなく、ミステリアスな部分も多いだけに、今後のドラマの展開でどのように彼女の“正体”が暴かれていくのかが、期待される。

 死を意識した時も、生を意識した時も泣く北。原作よりも泣き虫な北だが、だからこそ彼の抱える感情により共感できるようになった本作。その泣きの演技に重ね、ベッドシーンへの挑戦など、重岡にとって転換点となりそうな作品であり、入山にとっても再ブレイクの兆しとなりそうだ。両者の演じる北と彩女の旅の行方とともに、見守っていきたい。

■放送情報
ドラマ24『雪女と蟹を食う』
テレビ東京系にて、毎週金曜深夜0:12〜放送
「ひかりTV」「Paravi」にて配信
出演:重岡大毅(ジャニーズWEST)、入山法子、久保田紗友、淵上泰史、勝村政信
原作:Gino0808『雪女と蟹を食う』(講談社『ヤンマガKC』刊)
脚本:まなべゆきこ、イ・ナウォン、灯敦生
監督:内田英治、柴田啓佑、松本優作
音楽プロデューサー:田井モトヨシ
音楽:Teje
主題歌:ジャニーズWEST「星の雨」(Johnny’s Entertainment Record)
エンディングテーマ:ヒグチアイ「悪い女」(ポニーキャニオン)
ロゴデザイン:hive
チーフプロデューサー:祖父江里奈(テレビ東京)
企画・プロデューサー:松本拓(テレビ東京)
プロデューサー:勝俣円(DASH)、尾関玄(DASH)、新谷朋成(DASH)
制作:テレビ東京、DASH
製作著作:「雪女と蟹を食う」製作委員会
(c)「雪女と蟹を食う」製作委員会
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/yukionnatokani/
公式Twitter:@ tx_yukikani
公式Instagram:@ tx_yukikani

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