重岡大毅、『#家族募集します』で見せる迫真の演技 ジャニーズ俳優を牽引する1人に

重岡大毅、ジャニーズ俳優を牽引する1人に

 現在放送中の金曜ドラマ『#家族募集します』(TBS系)が、9月24日の放送で最終回を迎える。本作は事情を抱えたシングルファーザーやシングルマザーがSNSを通じて集まり、共同生活をスタート。様々な問題を解決しながら、少しずつ“家族”のスタイルを築き上げてきた。

 本作で主演を務めるジャニーズWEST・重岡大毅。第1話から迫真の演技で視聴者の胸を打ち、Twitterでは「#家族募集します」が世界トレンド1位を記録したほど、大きく話題を集めた。本稿では俳優としての重岡の演技力に着目してみたい。

 重岡が連続ドラマ初出演にして初主演を務めたのが、2014年放送『SHARK〜2nd Season〜』(日本テレビ)。ロックバンドのメンバー・入江朔役を演じた。ジャニーズWESTとしてもCDデビューを果たしたタイミングで、重岡の俳優人生も本格的にスタートした。同年には錦戸亮との共演を果たした『ごめんね青春!』(TBS系)に、人気原作の実写化、そしてキャスティングでも話題を集めた2016年公開の映画『溺れるナイフ』にも出演を果たした。東京から遠く離れた田舎町を舞台に、10代ならではの繊細で危うい恋模様を描いた『溺れるナイフ』。キャストは小松菜奈、菅田将暉のW主演、上白石萌音、そして重岡と、現在の活躍を思うと改めて豪華なメンバーだ。完成披露試写会の舞台挨拶では、重岡が「現場の太陽」と呼ばれるなど、ムードメーカー的存在だと菅田が明かしていた。

 2017年にはジャニーズWESTのメンバー全員で出演したドラマ『炎の転校生 REBORN』(Netflix)が配信。2019年にはKAT-TUN・上田竜也と共に、顔芸とも呼べるコミカルな演技で魅了した『節約ロック』(日本テレビ)、そして亀梨和也(KAT-TUN)と共演した『ストロベリーナイト・サーガ』(フジテレビ系)では若手刑事役を務めた。『ストロベリーナイト・サーガ』では、第1話で殉職という役どころにもかかわらず、インパクトを残していた。

 ドラマを中心に俳優としての経験を着実に積んできた重岡。ヒロインの相手役として存在感を発揮したのが、ドラマ10『これは経費で落ちません!』(NHK総合)。多部未華子演じる経理女子・森若沙名子に想いを寄せる同僚の山田太陽役を好演。キャスティングは多部からの推薦を受けてのことだっただけに、ひたむきで爽やかな好青年がハマり役だった。重岡は本作で「第17回コンフィデスアワード・ドラマ賞」新人賞を受賞している。

 さらに演技で大きく爪痕を残したのが、2020年『知らなくていいコト』(日本テレビ系)。吉高由里子演じる週刊誌記者の真壁ケイトの年氏彼氏・野中春樹役だ。ケイトの生い立ちを知って婚約破棄、そして心身ともにボロボロになっていく様をみせた。終盤になるほど狂気を増し、時には笑いを誘うシーンも。春樹の心の弱さ、彼女から逃げたことへの負い目、自制が効かずに闇に落ちていく様子……気持ちの落としどころが見つからない複雑な心情が伝わってきた。

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