木村拓哉が体現した“不撓不屈”の挑戦心 『トップガン』とも共鳴した『みらてん』最終回

木村拓哉が体現した“不撓不屈”

 最後に触れておかなければならないのが、『未来への10カウント』と現在公開中の映画『トップガン マーヴェリック』との共鳴性だ。母校である松葉台高校のボクシング部にコーチとして帰って来る桐沢、アメリカ最高の航空戦訓練校「トップガン」に教官として戻ることとなるマーヴェリック(トム・クルーズ)。その立場だけでなく、物語の中でリンクする部分はほかにも多くあるが、“日本のトム・クルーズ”と言っても過言ではない木村拓哉という存在自体が象徴的だ。

 
 
 
 
 
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 1986年公開の『トップガン』に多大な影響を受け、自身がパーソナリティを務める『木村拓哉 Flow supported by GYAO!』(TOKYO FM)でも、『トップガン マーヴェリック』のトークを展開していた木村。クランクアップ直前のタイミングで彼が鑑賞したのが『トップガン マーヴェリック』だった。「自分も人に興奮して貰える作品作りをもっともっとして行かねば…。」とInstagramに綴った数日後、撮影されたのが戦っているのはお前自身だ、と水野を鼓舞させるインターハイ予選のシーンである。

 「何度でも、立ち上がる」という不撓不屈の挑戦心。それはこの『未来への10カウント』で新境地を開拓した、木村拓哉自身にも言えることだ。木村は自身の楽曲「Born ready」の中でこう歌っている。

 〈過去を彷徨う暇もなく ただひたすらに ゴールラインは過ぎたのに 走り続ける〉と。

■放送情報
『未来への10カウント』
テレビ朝日系にて、毎週木曜21:00~21:54放送
出演:木村拓哉、満島ひかり、安田顕、高橋海人(King & Prince)、山田杏奈、村上虹郎、馬場徹、オラキオ、坂東龍汰、佐久本宝、吉柳咲良、櫻井海音、阿久津仁愛、大朏岳優、山口まゆ、三浦りょう太、富樫慧士、八嶋智人、市毛良枝、富田靖子、内田有紀、生瀬勝久、柄本明
脚本:福田靖
演出:河合勇人、星野和成
ゼネラルプロデューサー:横地郁英
チーフプロデューサー:黒田徹也
プロデューサー:川島誠史、都築歩、菊池誠、岡美鶴
音楽:林ゆうき
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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