『私たちのブルース』イ・ビョンホンが抱える深い傷 キム・へジャと親子関係は修復なるか
いよいよ最後の物語である、カン・オクドン(キム・へジャ)とイ・ドンソク(イ・ビョンホン)親子に焦点を当てた8つ目のエピソードを迎える『私たちのブルース』(Netflixで配信中)。
それぞれの状況は変わっていくが、変わらない日常が流れていく。イ・ヨンオク(ハン・ジミン)は双子の姉であるイ・ヨンヒ(チョン・ウネ)から連絡がきても穏やかだ。それは隣にパク・ジョンジュン(キム・ウビン)がいるからだろう。パン・ヨンジュ(ノ・ユンソ)が1カ月も早く陣痛がきて、分娩室に保護者として入ったのは父親のパン・ホシク(チェ・ヨンジュン)ではなく、まだあどけない夫のチョン・ヒョン(ぺ・ヒョンソン)だった。 一方、孫のソン・ウンギ(キ・ソユ)を預かることになったベテラン海女のヒョン・チュニ(コ・ドゥシム)は、本当の理由が、ウンギの父であり息子マンス(キム・ジョンファン)が交通事故に遭い、予断が許されない状態であったからだと知る。
呼吸器に繋がれたマンスを前に、体を拭くしかできないチュニ。マンスの妻ヘソン(ミン・ジア)がきっと目覚めると希望を口にしても、「医者に呼吸器を外そうと言われたら外して」「お金と労力の無駄」だと淡々と伝える。息子と嫁の前では涙を流さず、唯一の家族だったマンスにも先立たれようとしているチュニに、かける言葉が見つからない。
ウンギはチュニが海の大ボスであり、長時間息を止めていられることや、済州にはイルカがいて、100個の月があることを何度も確認したがっていた。ワガママを言っているようにも見えたが、マンスの話が嘘ではないのを証明しようとしていたのだ。全てが事実なら、100個の月は必ずパパを治してくれるはずだから。
マンスの危篤の連絡を受けたチュニは、暴風雨によりマンスのいる木浦の病院に向かえずにいた。そこで、チュニはウンギにあるものを見せるためにチョン・ウニ(イ・ジョンウン)らに船を出せる者を探すよう依頼する。
チュニとウンギが丘の上から海を見下ろすと、プルンの人たちの思いが100個の月となって海に浮かんでいた。「パパの言うことは本当だ」「あんたのパパは嘘つきだ」と対照的だったウンギとチュニは結局、同じ月に向かって願い、祈るしかなかった。