『哭声/コクソン』國村隼がナレーションを担当 『女神の継承』予告編&ポスター公開
7月29日よりシネマート新宿ほかにて先行公開、8月12日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される映画『女神の継承』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
本作は、カンヌ国際映画祭に出品された『哭声/コクソン』の続編として、ファン・ジョンミンが演じた祈祷師・イルグァンの物語をナ・ホンジンが思いついたことから、企画がスタートした物語。タイ東北部イサーン地方を舞台に、深い森や神秘的な洞窟、エキゾチックな儀式をカメラに収め、観る者を社会の常識が通用しない秘境へと招き入れていく。
プロデューサーのナ・ホンジンが監督に抜擢したのは、ハリウッドリメイクされた『心霊写真』や、タイ歴代興行収入第1位となった『愛しのゴースト』の監督を務めた、タイ出身のバンジョン・ピサンタナクーン。本作がプレミア上映された2021年プチョン国際ファンタスティック映画祭では最優秀長編映画賞を受賞し、またホラー作品にもかかわらず、米アカデミー賞国際長編映画賞タイ代表に選出された。
公開された予告編では、先祖代々続く祈祷師の一族に生まれるも、呪術を信じない、若く美しい娘ミンに異変が起こり始め、そこから祈祷師一族のみならず、周囲の人々までをも巻き込んでいく様子が映される。最初は涙目で、助けを求めるような顔でこちらを見つめていたミンだが、邪悪さを含んだ表情へと変わり、黒い体液を吐き、ついには何かが乗り移ったかのような、見るもおぞましい状態に。さらに、闇夜で行われる謎の儀式、壁に頭を打ち付け続ける男、絶叫する祈祷師ニム、暗闇に引きずりこまれる人、血まみれの祭壇など、おぞましい映像が随所に差し込まれている。予告編のナレーションは、ナ・ホンジン監督作『哭声/コクソン』(2016年)で、正体不明のよそ者を演じ、韓国のアカデミー賞といわれる青龍映画賞2冠(男優助演賞、人気スター賞)を獲得した國村隼が担当している。
あわせて公開されたポスタービジュアルでは、真っ白な背景に不気味な蔦が絡みつく女神の像の姿が切り取られ、「祈りの先にあるのは 希望かそれとも絶望か」というコピーが添えられている。
國村隼 コメント
韓国の地にまつわる『哭声/コクソン』と、今回タイが舞台の「女神の継承」。
この二作品によって〈土地にまつわる力〉というものは、たとえそれを人間が信じても否定してもその理性を軽々と越えて、だれもその力から逃れる事など出来ない。
これがアジアの人々の、人と自然が対峙する世界観なのだと知らされることになる。
■公開情報
『女神の継承』
7月29日(金)より、シネマート新宿ほか先行上映
8月12日(金)より、丸の内ピカデリーほか全国ロードショー
原案・プロデュース:ナ・ホンジン
監督:バンジョン・ピサンタナクーン
出演:サワニー・ウトーンマ、ナリルヤ・グルモンコルペチ、シラニ・ヤンキッティカン
配給:シンカ
提供:シンカ、エスピーオー
後援:タイ国政府観光庁
協力:OSOREZONE
2021年/タイ・韓国/タイ語/131分/カラー/1.78:1/5.1ch/英題:The Medium/字幕翻訳:横井和子/R18+
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