宮沢氷魚、前田公輝、井之脇海 『ちむどんどん』黒島結菜の恋の相手は誰?
『ちむどんどん』(NHK総合)では、現時点ではヒロイン・暢子(黒島結菜)の恋模様の予兆はまだ見受けられないが、第8週は、暢子を取り囲む男性陣が横浜・鶴見に集結した週ではあった。
まずは、東洋新聞で10年ぶりの再会を果たした青柳和彦(宮沢氷魚)。中学生の頃に東京から沖縄の学校に転校してきた和彦(田中奏生)だが、海外留学を経て今は立派な新聞記者に。父・史彦(戸次重幸)の意志を継ぎ、沖縄の文化や歴史を取材し語り継ぐことをライフワークにしたいという目標を持っているようだ。
そして、そのために直に沖縄の空気を感じようとリトルオキナワである鶴見にある暢子の下宿先に引っ越して来るという行動力の持ち主でもある。そこで気になるのは、和彦の恋人で新聞社の同僚・大野愛(飯豊まりえ)の存在だ。
今のところ暢子も含め3人で仲良く良好な関係が築けているようだが、和彦と暢子が一つ屋根の下で暮らすようになれば話は違ってくるのではないだろうか。中学生の頃、頭でっかちで妙に大人びていた和彦が、暢子ら比嘉姉弟との交流をきっかけに周囲と馴染み始めたように、もしかすると暢子との再会で和彦のこれまでにない表情がここ東京でも引き出される可能性がありそうだ。自分の前では見せないような無防備な和彦の一面を目の当たりにしてしまうと愛も2人の関係が気になって仕方なくなるのではないだろうか。
そして、一足先にこの鶴見にやって来たのが同じく暢子の幼なじみ・砂川智(前田公輝)だ。暢子に長らく好意を寄せるも全く気づいてもらえず、彼の気持ちを知っているのは智に想いを寄せる歌子(上白石萌歌)のみだ。智は食材の卸売業者で修行中で、暢子の勤務先レストラン「アッラ・フォンターナ」にも出入りしているが、そもそも修行先を鶴見にしたのも暢子のことがあったのは間違いない。暢子と和彦、智が鶴見の沖縄料理店「あまゆ」で一緒に食卓を囲む様子が描かれ、そこで智は和彦のことを“エリート新聞記者”といじっていたが、この2人が同じ下宿先に住むとなるといよいよ焦りを見せ始めそうだ。
無事東洋新聞社のボーヤを終え、レストラン「アッラ・フォンターナ」に戻れることになった暢子だが、ここには若手の先輩料理人・矢作知洋(井之脇海)がいる。採用後すぐに暢子に言い渡された10連勤に、矢作もどうせすぐに根を上げるだろうと冷ややかな視線を送っていたが、それをやりきり、さらに今回のボーヤも務め上げ、今やイタリア料理やその食材についての知識もすっかり豊富な暢子に彼の態度や反応も変化していきそうだ。今後、紆余曲折を経て暢子の重要な仲間になっていくということだが、この2人の間に恋模様は見られるのだろうか。異なるタイプ同士だからこそ惹かれ合うという展開は珍しくないだけに、何か起きてもおかしくはない。