『ソー:ラブ&サンダー』はギリシア神話がカギになる? 本予告の気になるポイントを解説

『ソー:ラブ&サンダー』本予告を解説

 こんにちは、杉山すぴ豊です。ここ最近のマーベル、DCのアメコミヒーロー映画まわりのニュースや気になった噂をセレクト、解説付きでお届けします!

 映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は日本でも興行収入20億円超えの大ヒットとなりました。『スパイダーマン』、『ドクター・ストレンジ』とマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)が絶好調の中、この夏“ソー”が降臨。『ソー:ラブ&サンダー』が7月8日に公開されます。すでに第2弾予告編(本予告)もリリースされており、期待は高まるばかり。

 MCUの本編は予告編以上の驚きをみせてくれるのですが、現時点で予告から読み取れることを解説していきたいと思います。今回は第1弾予告編にはなかった、本予告で明らかになったことを中心にお伝えいたします。

 以下、最新予告を見た後にお読みください。

※前回の予告編解説はこちら

ジェーンが女性版ソーに、稲妻を持つ男の正体は? 『ソー:ラブ&サンダー』特報を解説

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の超期待作にして『マイティ・ソー』シリーズ第4弾『ソー:ラブ&サンダー』の特報が公…

『ソー:ラブ&サンダー』本予告【この夏、すべては“神”頼み⁉】

 まず、今回の邦題が『ソー:ラブ&サンダー』であることに改めて注目してください。原題は『Thor: Love and Thunder』ですが、これまで日本では、“Thor”を“マイティ・ソー”と表記していました。しかし今回は『マイティ・ソー:ラブ&サンダー』ではなく『ソー:ラブ&サンダー』です。その理由は、本作における“マイティ・ソー”とは、ナタリー・ポートマン演じるジェーンが“変身”する、女“ソー”のことを意味するらしいのです。従って、クリス・ヘムズワースは“ソー”、ナタリー・ポートマンは“マイティ・ソー”というわけです。

 1978年に出版された、“もしも○○だったら”、という切り口で番外編的にヒーローたちの設定や物語をいじったシリーズのコミック版『ホワット・イフ?』(マーベル・コミック)に、ジェーン・フォスターが“ソー”になるネタがありました。そして2014年には、ジェーンが“ソー”として活躍するという内容のコミックが出版されます。僕は便宜上、“女ソー”という言い方をしていますが、このコミックではジェーンは“ソー”として活躍します。なにを言いたいのかというと、ハルクに対しては女版のハルクである“シー・ハルク”というキャラ(まもなくドラマシリーズが配信)が存在しますが、ジェーンのソーは“シー・ハルク”的な意味での“女ソー”ではなく、“ソー”そのものとして活躍します。なので『ソー:ラブ&サンダー』の発表があった時に、本作をもってソー役はクリス・ヘムズワースからナタリー・ポートマンにバトンタッチされるとの噂もありました。

 また、コミックのジェーンは、癌になり病気と闘いながら“ソー”としても活躍するという設定です。こうしたコミックの内容がどこまで映画に反映されるでしょうか? 最初の予告編ではチラっと登場したソー姿になったジェーンですが、最新予告では派手なアクションシーンを見せてくれていて、ジェーン版“ソー”が相当フィーチャーされています。第2弾予告の中でジェーンとソーが再会した際に、ジェーンが「(会うのは)3、4年ぶり?」と言うのに対し、ソーが「8年7カ月と6日だ」と答えます。つまりジェーンとソーの間に“5年ほど”の認識のギャップがあるわけです。これはジェーンがサノスの指パッチンで消滅していたからでしょう。

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