玉森裕太と“お仕事ドラマ”は相性抜群? 『NICE FLIGHT!』初のパイロット役への期待

玉森裕太、“お仕事ドラマ”と抜群の相性

 7月期ドラマ『NICE FLIGHT!』(テレビ朝日系)でパイロット役を演じる主演の玉森裕太。中村アン扮する女性管制官役との恋物語が描かれるお仕事ドラマということで、今から期待が高まる。

 本作で玉森演じる副操縦士の倉田粋は、何事にも真っ直ぐに取り組み、頼られると断れない心優しく純粋な青年。愛嬌のある“大型犬”のような可愛さと頼もしさを兼ね備えている役どころのようだ。公開されたキービジュアルでも、パイロットの制服姿がよく似合っている。

 『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS系/以下、『ボス恋』)では“子犬系男子”のカメラマン・宝来潤之介役を好演。ここでも邪気がなく悪気なくヒロインを振り回すマイペース男子を演じていたが、彼のあまりの純度の高さにたびたび心を鷲掴みにされ、涙腺を刺激されたのを覚えている。さらに『ボス恋』ではヒロインの脳内で再生される潤之介が度々犬に扮して登場するため、実際に犬の被り物を着用したあざと可愛い玉森のコミカルにも振れる姿も見られた。

 また打って変わって“お仕事ドラマ”といえば思い浮かぶのが、何と言っても『グランメゾン東京』(TBS系)での若手シェフ・平古祥平役だろう。天才シェフ・尾花夏樹(木村拓哉)に憧れを抱きつつも、素直にはそれを認められず、自身が彼を窮地に立たせた事件の犯人である負い目、後悔など様々な揺らぎを抱え一人静かに自分と闘いその葛藤を乗り越えていく役どころを熱演した。言葉少なに、一気に湧き上がる矛盾した相反する感情をその表情や目の動きで体現し、視聴者に悟らせるような自然体の演技が本当にお見事だった。また、ここでたびたび見せた“泣きの演技”の裏にある複雑な心情表現の数々にも息を飲んだ。

 『グランメゾン東京』と同じく塚原あゆ子が演出を務めた『リバース』(TBS系)から特に演技力を高く評価されるようになった玉森だが、ここでもポーカーフェイスでクールながらも友人の死に負い目や責任を感じ、懐疑的になったり自身を責める難役を見事に務め上げた。玉森はストイックさを持ち合わせ、何かの狭間で揺れ動く役どころが続いてるように思えるが、それは彼が醸し出す特有の“憂い”と“掴みどころのなさ”ゆえだろう。

 本作では一度に数百人もの乗客の命を預かる心身ともにタフさと確実性が求められるプレッシャーも高いだろう職業人を玉森がどう演じるのか。また幼い頃から夢見ていたパイロットという職業とその現実、さらに空の上での操縦シーンと地上でのギャップなど、様々な玉森演じる粋の表情が見られそうで、今から楽しみは尽きない。

■放送情報
『NICE FLIGHT!』
テレビ朝日系にて、7月スタート 毎週金曜23:15〜0:15放送
出演:玉森裕太、中村アン、吉瀬美智子、尾上右近、玉城ティナ、黒川智花ほか
脚本:衛藤凛
演出:宝来忠昭、木内健人
音楽:沢田完
ゼネラルプロデューサー:中川慎子
プロデューサー:神田エミイ亜希子、田中真由子、森一季
制作:テレビ朝日、MMJ
(c)テレビ朝日

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