日向坂46 小坂菜緒、2度目の映画出演に対する自己評価は? グループへの思いも明かす
昨年公開予定だった田中圭主演映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が、2度の公開延期を経て、6月18日より公開中だ。1998年の長野オリンピックで悲願の金メダルを獲ったスキージャンプ団体の栄光を陰で支えた、25人のテストジャンパーたちの知られざる実話を描く本作。オリンピックを夢見る、唯一の女子高校生テストジャンパー・小林賀子を演じたのは、日向坂46の小坂菜緒。2度目の映画出演となった小坂に、本作での経験や田中圭から学んだこと、そして日向坂46への思いなどを語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
大事にしたのは「気の強い、若い女の子だからこそのリアル感」
ーー『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は小坂さんにとって、『恐怖人形』(2019年)以来の映画出演作となりました。
小坂菜緒(以下、小坂):この作品のお話を聞いたときは、「こんな大きな作品に出られるんだ」という驚きと、「自分にできるのかな」という不安がありました。最初は不安のほうが大きかったのですが、いざ撮影が始まると、楽しい気持ちのほうが大きくなっていきました。
ーーそれはどういう理由ででしょう?
小坂:実話をもとにしているからこその“リアル感”があって、胸に響くものがすごく多かったんです。自分で演じていても、心を動かされる瞬間がたくさんありましたし、完成した作品を観ても、ストーリーを全部分かっているはずなのに心から感動しました。本当に人の心を動かす作品だなと思いました。
ーー小坂さんが演じた小林賀子は、オリンピックを夢見る、チーム内で唯一の女子高校生テストジャンパーという役どころです。
小坂:賀子は、キャラも気持ちもすごく強い女の子。あきらめが悪く、親の反対を押し切ってでも自分は夢に向かって突き進んでいきたいという熱い思いを持っている子なので、等身大の女の子として、リアルに演じたいと思いました。
ーー自分自身と重なる部分もありましたか?
小坂:そうですね。私自身も結構負けず嫌いなところがあるので(笑)、そこは共感できました。あと、ひとつひとつの発言に重みがあったり、キーワードになることを言ってみんなを動かしたりするような役柄だったので、気の強い若い、女の子だからこそのリアル感をすごく出したいと思っていて。撮影中は「何事も気持ちは男!」という気持ちで挑んでいました(笑)。
ーー賀子は実在の選手・吉泉賀子(旧姓・葛西賀子)さんがモデルになっていますが、吉泉さんとは撮影前に会ったりしたんですか?
小坂:吉泉さんとは撮影中にお会いできたんです。ちょうど終盤の大事なシーンを撮影するタイミングで撮影現場にいらしてお会いできたので、当時、実際にどういう思いだったのかをお伺いしたりしました。
ーー吉泉さんと話した内容も役作りに活かされているんですね。
小坂:そうですね。もともと自分がイメージしていた役作りと、実際に吉泉さんから聞いたお話ではちょっと違う部分があったんです。ジャンプをスタートする前に西方さん(田中圭)にかけられた言葉に対しての返し方だったり、自分が飛ぶ前の表情だったりは、吉泉さんのお話を聞いて直前に変更して臨みました。
ーー田中圭さん、山田裕貴さん、眞栄田郷敦さんなどがいる中、小坂さんはチームのメンバーの中で唯一の女性でもありました。
小坂:女子が私1人だけというのもそうなのですが、皆さんと比べて私はまだ演技経験も少なく、ものすごい方々に囲まれての撮影だったので、少し心細さみたいなものを感じていたんです。そんな中で、田中圭さんが和ませてくれたり、話しかけてくださったりしたのがすごくうれしくて。田中圭さん、山田裕貴さん、眞栄田郷敦さんの3人が、ものすごく現場を盛り上げてくださるんです。場の空気感を作り出すムードメーカーのような存在だったので、私もすごく過ごしやすい環境でした。シーンの中では女子1人でいることが目立ってはいますが、現場にいるときはみんなでワイワイお話をしたりしていたので、ある意味、いい感じでスイッチの切り替えができた気がします。